2020年3月7日土曜日

読書環境

今日読んだ本、「ファインマン物理学」を読む 普及版 電磁気学を中心として (ブルーバックス) (竹内 薫(著)、講談社)の感想。

ファインマン物理学について、面白そうだなぁと思いつつ、専門的で難しいかなぁと思ってなかなか読んでなかった中、本著を見つけて、本著ならファインマン物理学より気軽に読めそうな気がして本著を読んでみることに。あと、以前読んで面白かった、すごい物理学講義の監訳者が著者だったのも本著を読んでみることにした理由の一つ。といっても、著者と監訳者だからちょっと、というかだいぶ内容の雰囲気は違うかもしれないけど。

内容は、かなり引用が多かった印象。書名に「ファインマン物理学」を読むとあるから当然といえば当然だけど。

もう少し具体的には、「ファインマン物理学」を引用して、その箇所を中心に著者が、おそらくより易しく、詳しく、分かりやすく解説してくれるといったか感じ。おそらくというのは、最初にも書いた通り、ファインマン物理学自身を読んだことがないから。

難易度は、人並みに高校くらいまでの物理学の基礎が分かっていれば良さそう。なので、人並みくらいに物理学の基礎を分かってないっぽいからちょっと難しいと感じる部分も多かった。それでも、数学的な話について躓くことがほとんど無かったから、そのおかげか難しく感じつつも楽しく読み進めることができた。ただ、著者のいうように数学的な話についていい加減、ちょっと雑だなぁなんて思う部分もあったけど。なので、ファインマン物理学を読んだことがあるけどよく分からなかった、あるいは読み始めたものの途中でやめてしまったという人は、本著を読んでから再びファインマン物理学の電磁気学の部分を読んでみるというのも良さそう。

他に楽しく読み進めることができたのは、文章が面白いということも理由の一つかも。あと、ファインマン物理学自体も面白いからかも。

電磁気学の話はもちろんだけど、電磁気学と直接は関係ない他の話もあったのも面白かった理由の一つ。ファインマンさん自身の話。人物像や考え方、思想などの話。ファインマンさんの頭の中をちょっと覗き見できた気分になれた。ただ、それだけではなく、ファインマンさん自身が魅力的な人物に感じられたのが、面白かった理由の一つ。

ということで、本著を読んでさらにファインマン物理学を読みたくなったから、実際にファインマン物理学を読む機会を作ろうと思えて良かったし、また、最初からファインマン物理学を読んでいたら、もしかしたら途中で躓いて読むのをやめてしまったりしていたかもしれないから、ファインマン物理学を読む前に本著を読んで良かったなぁと思った今日この頃。

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