2020年2月4日火曜日

読書環境

今日読んだ本、免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス) (宮坂 昌之(著)、講談社)の感想。

現在、新型コロナウイルスが流行っていて、日本はもちろん世界で課題、問題になっているからか、本著が目に止まったので実際に読んでみることに。鉄は熱いうちに打てではないけど、今だからこそ読んで得られることがあることも期待して。

医学的な本について、医学的な知識を得ることはいいこととしても、それを参考にそれを自分自身の体調不良、病気などで役立てようとは考えてないから、免疫力を強くするという書名についてはほとんど気にせず読むことに。もしかしたら著者の目的には沿わないかもしれないけど。積極的に役立てようと思わない理由はその情報はどこから?を読んだときに書いたように、そんな時はまずは病院にいくことにしてるから。

そう思いつつ読んだものの、実際には免疫力を強くする気になった。というのも、本著の最後に紹介されていたその方法が単純だったから。必要ならばワクチンを接種する、適度に健康的な生活を送る、適度に快適な生活環境で過ごすといった感じのことだから。何かを過度に勧めているわけでもないし、健康的な生活を送る、快適な環境で過ごすってことは常識と照らし合わせても何の問題もなさそうだから。

内容については、免疫力を強くするということと関係なく、色々なワクチンについて、そしてそれに関係するウイルスや病気についての話。医学的、科学的な話はもちろんだけど、それ以外のワクチンの開発する企業や産業の仕組みなどの話があって興味深かった。

医学的、科学的な話についてももちろん興味深いことをたくさん知ることが出来た。ウイルスや病気について、インフルエンザなどのよく聞いたことがあるような病気から、あまり聞いたことがないウイルスや病気の話まで。また、ワクチンとは何か、それが良くも悪くもどのような影響を人体に及ぼすのか、ウィルスをどのようにやつけるのか、どのような副作用があるのか、また、どのようなデータを元にそのワクチンの影響、効果などを医学的に判断しているかなど。

また、巷に溢れる反ワクチン本などの情報について、強い口調で反論している感じではないのも読みやすかった理由の一つかも。感情的にならずに、データを元に冷静に、淡々とそのような情報の問題を指摘している感じの文章だった。

注意点としては、医学的、科学的な話の詳細については結構難しい話が多いかも。特に今まで聞いたことがないような病気、ウイルスについての話は特に難しく感じた。ただ、それでも聞いたことがあるような、例えばインフルエンザやそのワクチンの話などは、馴染みのある用語とかもあって、難しいながらも興味を持ちつつ読み進めることが出来た。

ということで、本著によりワクチンやウイルス、病気についての色々なことを知ることもできて良かったし、また、巷に溢れる、過度に何かに反対したり賛成したり、何かを煽るような医療についての情報は、真に受けすぎても信じすぎてもいけないことを再認識できて良かったし、なので本著のこと、著者の考えを信じすぎたりそのまま受け入れすぎてもよくないと思うから、これからも、医学の知識を得ることはいいとしても、実際に医療を受ける時は、近くの病院の医師、時にはセカンドオピニオンや別の病院の医師を信頼して、自身の体調の詳細を話したり、相談したり、話をしっかり聞いていこうと思った今日この頃。

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