2019年2月7日木曜日

読書環境

今日読んだ本、その情報はどこから? (ちくまプリマー新書) (猪谷 千香(著)、筑摩書房)の感想。

全体的には、インターネット上の情報、SNS、ニュース等の負の側面の記述の割合が多い印象。なので、気持ちが落ち込んでる時ではなく、気持ちが平常な時に読んだ方がいい一冊。特に、よくない話に影響されがちな人にとっては。もしかしたら著者の猪谷千香さんはそういった負の側面を伝えて、それを踏まえて今後よりよくしていこうという意図があるのかもしれないからそうなのかも。なので、負の側面の記述が多いからといって、そのこと自体は決して良くないという意味ではないことに注意。

私自身はそんなにネットニュースやSNSのニュース等を気にしてない(自覚がないだけかも?)ので、実感のない話が多かった。なので、実感がないからこそ本著を読んで、聞いたことはあるなぁという用語、フェイクニュース等の用語の意味、実際にどうのようなことが起きているのかを知ることが出来て良かった。なので、ネットニュースやSNS等をあまり活用していない方にとって、そこで何が起きているのかを知るのに最適な一冊。

また、ネットニュースやSNS等にどっぷり使っているという方にとっても、自分自身の行動を見つめ直す、当てはまることはないかを確認するのにも最適な一冊。本書を読んだ以降は、新たな心がけを持って、今現在よりネットニュースやSNS等を有効に、自身のためになるような使い方が出来るようになりそう。

ちょっと驚いたこととしては、医療系の情報のサイトの話。何か体調が悪いなぁとか感じた時は私自身は病院にすぐ行くので、近くに何科があるか、あるいは何科に行けばいいかを調べる等くらいにインターネットを活用するけど、そうではなく医療系のサイトの情報を元に行動する人が結構いる(?)ということに驚いた。もちろん病院などが近所にない方や、すぐに病院に行けない等、なんらかの理由がある場合には仕方ないことだけど、そうではない方はすぐに病院に行けばいいのになぁと思ったり。さらに慎重な場合は複数の病院に行ったり、セカンドオピニオンを受けたりすれば解決するような。なので、医療のことに限らず、可能ならばまずは身近な専門家に話を聞くのが一番で、そうすれば問題も解決するのになぁと感じた。このことは、後半の方に記述がある、図書館の司書の話にも繋がったり。

特に興味深く面白かった部分としては、Yahoo!ニューストピックスの中の編集部の人の話。最初に、私自身はそんなにネットニュースやSNSのニュース等を気にしてないといったものの、全く利用していないわけではなく、Yahoo!ニューストピックスを毎日ではないにしろ直接見たり、あるいはその記事の内容を人から聞いたりすることがあり、また、その影響量の大きさはなんとなくではあるものの感じてはいるので。

ということで、まだ自分自身は情報の海に溺れてはいないけど(あるいは自覚がないだけかも)、今後その海に溺れそうだなぁと感じた時に、本書を思い出してその情報の海に溺れることなく上手く泳げるようにしようと思った今日この頃。

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