2020年1月16日木曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の2章(ベクトル空間)、5(和と直和)、練習問題3の解答を求めてみる。


  1. A O B O A = x 1 , y 1 B = x 2 , y 2

    とおく。

    a A + b B = O

    を満たす a、 b を考える。

    b 0

    と仮定すると、

    B = a b A

    となり、 問題の仮定に反する。

    よって、

    b = 0

    ゆえに、

    a A = O a = 0

    であり、 A と B は1次独立である。

    また、

    dim 2 = 2

    なので、

    A , B

    2

    の基底をなす。

    A、 B が基底であることから

    2

    の任意の元は、

    c 1 A + c 2 B

    と一通りに表される。
    また、

    c A | c c B | c O

    と仮定すると、 零ではないある実数 a、 b が存在して、

    a A = b B B = a b A

    となり、 問題の仮定と矛盾するので、

    c A | c c B | c = O

    である。

    よって、

    2

    は A と B のそれぞれによって生成される部分空間の直和である。

    (証明終)

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