2020年1月16日木曜日

読書環境

今日読んだ本、ルポ トランプ王国2: ラストベルト再訪 (岩波新書 新赤版) (金成 隆一(著)、岩波書店)の感想。

アメリカでトランプ大統領が誕生した時、賑やかだったり騒がしかったりしたけど、実際に大統領になってから期間が経過し、今の現状、あるいは今後はどう考えられているのかふと気になったから本著を読んでみることに。本著はアメリカ全体、全体とは言い過ぎかもしれないけど、の多種多様な人々、その考えがぎゅうっと凝縮されたような一冊だった。

多種多様とは、富裕層と中間層、貧困層、都市と地方、また地域毎、生い立ち、職種や職業、ホワイトカラーとブルーカラー、農家、若年層と高齢層などの年齢層など。これだけだとニュース等である程度見かけそうな内容だけど、本著はさらにそれぞれの中の人達の様々な異なる意見、考えまでの取材による記述があって興味深かった。

また、書名にトランプ王国とあるから、トランプ大統領についての意見や考え、支持不支持などの話も多かったけど、それ以外のことも知れて良かった。なぜそう考えるのか、そう考える現状、あるいは人生経験等、トランプ大統領と関係なく、アメリカの様々な人達のいろいろな考えや意見、現状、課題、いいところや悪いところを知ることが出来た。

特に興味深く読めた部分は、郊外とブルーカラーの人達のいろんな意見や考えについての部分。というのも、アメリカと聞いてパッと思い浮かぶのは、東海岸や西海岸などに存在する都市部、具体的にはワシントンやニューヨーク、ロサンゼルスなどや、広大な土地で行われている農業だったりするから。ちょっと偏ったイメージがある程度は修正された気がした。

ということで、大きい国くて人口の多い国だし、いろんな人種、移民がいる国だから当然ではあるけど、そのこと自身や同じ立場や環境の人でも多種多様な意見や考えがあることを再認識出来て良かった今日この頃。

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