2019年8月11日日曜日

読書環境

今日読んだ本、計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語 (Michael Sipser(著)、太田 和夫(翻訳)、田中 圭介(翻訳)、阿部 正幸(翻訳)、植田 広樹(翻訳)、藤岡 淳(翻訳)、渡辺 治(翻訳)、共立出版)の感想。

以前、現代数学概論を読んだ時に、前半部分はすんなり理解できたり知ってたりしたことが多かったけど、後半部分の証明や論理、公理、定義、定理、計算等のそのものの話は知らない事柄も多かったから、より掘り下げた本を読んでみようかと。それで色々探してみたところ、計算理論の基礎 [原著第2版] 2.計算可能性の理論を発見。基礎論よりは計算可能性の方が興味あるなぁと感じたからこれが最適かと思ったけど、3部作、分冊でこれは第2巻だったから、途中から読むくらいなら、せっかくの機会だし第1巻から読んでみようということで、本著を読んでみることに。

読み終えて感じたのは、ちょっと難易度が高くて自分自身に合ってないかもということ。あと、第2巻が計算可能性の理論についてだから当然だけど、本著、第1巻には計算可能性のついての記述はないということ。

ただ、難易度については、高すぎるかちょうどいいか、あるいは低すぎるかはまだよくわかってなかったり。低すぎるということはないと思うけど。というのは、内容が特別に難解だという風に感じたわけではなく、もしかしたら内容は丁寧でわかりやすいのかもしれないけど、馴染みのない用語が多く出てくるから難しいと錯覚しただけかもしれないから。なので、新しく知る用語に慣れるにつれて難易度はそんなに高くないと感じるようになることを期待してたり。

計算可能性の理論については、本著のことが繋がってたり、何か活用されることがあることを期待。仮になかったとしても、本著は本著で面白かったし、じっくり読むとさらに面白そうだから満足。

特に印象に残ったこととしては、索引がしっかりしていること。欧文、和文の索引があり、しかも対訳付きだった。さらには、本著のみの索引ではなく、本著、第1巻から上記に記述した第2巻、そして第3巻、計算理論の基礎 [原著第2版] 3.複雑さの理論を横断した索引だったこと。なので、すでに計算理論の基礎はある程度知っている人が逆引きして使うのに、あるいは日本語、英語のそれぞれ対応する用語が分からないという人が使うのに快適で最適な一冊になりそう。

ということで、まずは最初から最後まで読み終えたので、再び最初から、次はじっくり読んだり、証明を取り組んでみたり、演習、問題の解答を求めてみたりして、より理解を深めたり、さらには第2巻、第3巻の次の本に順調に進んでいけたらいいなぁと思った今日この頃。

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