2020年5月5日火曜日

読書環境

今日読んだ本、精読 学問のすゝめ (幻冬舎新書) (橋本 治(著)、幻冬舎)の感想。

学問のすゝめの存在を知ってはいるけど、内容については一部を知っているだけで実際に読んだことはないから本著を読んでみることに。学問のすゝめそのものを読めばいいけど、それはちょっと敷居が高く感じて、本著の方が読みやすいと思ったから。

ただ、精読ってあるから、もしかしたら細かくて難しいかもしれないなぁとも思ったけど、実際に読んでみるとそんなことはなかった。詳細で難しい内容というより、精読という言葉の意味通り、丁寧に読むといった感じだったり、丁寧な解説だった。

また、文章も著者のちょっと乱暴だと感じる言い回しのおかげで読みやすかった。上品すぎず、堅すぎずといったような感じ。

内容について、なるほどなぁと思うことや考えさせられるなぁと思う部分が多かった中、一番なるほどと思ったのは実学についての部分。今まで思い浮かべてた実学という意味とは違って、考え方が変わるきっかけになった。本著の解説の実学という意味では本著自体も実学の本かも。

ということで、学問のすゝめは古典だから読みにくそうと思っていたし、本著の最後にその初編が掲載されていたのを読んでみたら実際に読みにくかったから、学問のすゝめそのものを読んでいたらおそらく途中で読むのをやめてしまっていただろう内容を、本著のおかげでその読みにくさを解消しながら、しかもその意味や意図、考え方や時代背景などを、もしかしたら著者のちょっと偏った主観があるのかもしれないけど、途中で読むのをやめることなく理解しながら、考えながら読むことができて良かったし、機会を作って学問のすゝめそのもの、そして本著で解説されてない部分の続きを読んでみようかなぁと思えて良かった今日この頃。

0 コメント:

コメントを投稿