2020年4月22日水曜日

学習環境

ラング線形代数学(上) (ちくま学現文庫)(S.ラング (著)、芹沢 正三 (翻訳)、筑摩書房)の4章(線形写像)、4(核と像の次元)、練習問題5の解答を求めてみる。


  1. 線形写像 G の核の元の1つを w とする。

    w 1 , , w n

    と W の基底とする。

    w = k = 1 n c k w k

    とおく。

    このとき、

    G w = O G k = 1 n c k w k = O k = 1 n c k G w k = O

    問題の仮定より

    dim W > dim V

    なので、

    G 1 w 1 , , G w n

    は1次従属である。

    よって、 ある

    c k 0

    が存在して、

    k = 1 n c k G w k = O G k = 1 n c k w k = O

    を満たす w が存在する。

    w 1 , , w n

    が W の基底という仮定より、

    k = 1 n c k w k O

    また、

    G O = O

    よって、 G の核の元の個数は2個以上である。

    ゆえに、 G は単射ではありえない。

    (証明終)

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