2020年4月20日月曜日

読書環境

今日読んだ本、増補版 -教養としてのプログラミング講座 (中公新書ラクレ) (清水 亮(著)、中央公論新社)の感想。

プログラミングが学校教育で必修科目になるということで、それがどんな内容か知れればいいなぁと思って本著を読んでみることに。教養としてのプログラミング講座とあるし、関連することがありそうだから。もしかしたら全然必修化のその内容と全然関係ないかもしれないけど。

全体的に分かりやすい内容だった。最初の方はプログラム、プログラミングとは何かという話で、その言葉の意味等の解説があったり。また、実生活、実社会にありそうな例が出てきて、それをプログラムとして解説するといった感じの内容で、例がイメージしやすかったおかげかも。

ただ、実生活、実社会にありそうな例をプログラムで解説して、それでプログラミングが役に立つ、凄いといった話のような印象を受けたけど、特別にプログラミングである必要性があるとは感じられなかった。実生活、実社会の例について、プログラミングではなくても、国語と算数、もうちょっと難しそうな感じでいえば論理で十分に解説できそうなものが多かったから。

もちろん、プログラミングで考えた方が理解しやすい人がいたり、場合があったりするのかもしれないけど、これまで通り国語と算数、数学、あるいは論理で解説するというのでも十分な気がした。なので、プログラミングがなぜ必修化されるかについてはあまりよくわからなかった。といっても、著者の本著の趣旨は必修化についての話ではないだろうから、しょうがないことかもしれないけど。

その後はプログラミング言語を使わずプログラムを作成する話だったり、プログラムの色々な概念だったり方法だったり、実際にプログラミング言語でプログラムを作成してみるといった話が続く感じ。実際にプログラミング言語でプログラムを作成するといっても、プログラミング言語の詳細を知る必要はない直感的に作成できる環境を用意してくれてたり、その他の直感的にプログラミングできる環境を紹介してくれてるから、そんなに難しいことはなさそうな印象だった。まさに書名の教養としてといったことに合ってそう。

最後の方は現在やこれからの未来の話、例えば最近流行っている人工知能、AIの話だったり、もうちょっと具体的な内容ディープラーニングの話だったり、具体的な例だったり。未来の話については明るい気分になれるような内容で良かった。

他に、本著の主要な部分ではないかもしれないけど、各章の最後にあるコラムが面白かった。この部分があってそれらを読むことが出来ただけでも十分満足出来た。コンピューターやプログラミングの様々な出来事や歴史、人物などの話。

注意点としては、これからプログラミング言語を使ってプログラムを作成したいという人が、それを本著だけで学ぶということは出来ないということ。本著でプログラミングに入門するというのはいいだろうけど、あくまで教養としてということを忘れないで、本著で入門したら他の本などを読んで学習する必要があるということ。

ということで、これまでプログラミングは今してる作業の何かをするため、あるいはプログラミングそのものが楽しいからという理由でプログラミングを学んだりしてきたけど、教養という側面からプログラミングについて考えることが出来て良かったし、またコラムで詳細とまではいかないだろうけどプログラミングにまつわる様々なことを知ることが出来て良かった今日この頃。

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