読書環境
今日読んだ本、ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書) (望月 優大(著)、講談社)の感想。
先ず内容とは直接関係ないことについて。それは著者の望月優大 という名前。優大という漢字自体は珍しいとは思わなかったけど、優大と書いてひろきと読むのは初めて見たかも。たまたまそういう名前の人と出会ってなかったり知らなかっただけで、よくある名前で珍しいわけではないかもしれないけど。
内容と関係ないことは終わりで、内容について。移民について色々な話があったけど、どの話も公表されているデータを元に詳細な解説されていて、客観性が高い考察だなぁという印象。しかも、そのデータをそのまま受け入れるのではなく、問題点があればそれを修正したデータを元に解説されている部分もあって、客観性だけではなくかなり現実に即した話のような印象も受けた。
そして、そのデータを元に現実、現状や問題点を浮かび上がらせて、そしてなぜそのようなことになっているのか、法律や制度の解説があるといった感じ。そのおかげで、法律や制度のちょっと難しいと感じるような詳細の話も流れるような感じで話が進んでいくので、とても理解しやすくて有り難かった。
日常生活や身近で触れ合っている、見かける外国人らしき人達がどういう理由で、目的で、またどういう制度の元に日本に在住しているかの理由がなんとなく分かるかも。直接関係がある人なら直接聞くことができるかもしれないけど、そういうことを話す間柄、関係性ではなかったりすることもあるだろうし、お店や街中などで見かけるだけの人、さらには接することも見かけることのない日本に在住している移民、外国籍の人には直接聞くこともできないだろうし、そういうのが気になるという人にはとても役に立つ一冊になりそう。
現実や現状、法律や制度、考え方、意識の問題点の話だけではなく、それを解決するための方法などの著者の主張の話も多かった。こちらについては、客観的というよりはどちらかというと主観的な割合も多くなるから、そうだなぁ、なるほどなぁと思うことから、う〜んと思うような話まであって、一つの参考になって良かった。
ということで、移民、外国籍の人達の話を通して現在、現状の日本の「国のかたち」を知ることができて良かったし、さらにこれからのことについて、著者の主張を参考にしながら色々と考えるきっかけになって良かった今日この頃。
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