2020年3月29日日曜日

読書環境

今日読んだ本、コミュニティと都市の未来 (ちくま新書) (吉原 直樹(著)、筑摩書房)の感想。

新型コロナウイルスの流行で、東京、都市近郊での外出自粛、行き来の自粛要請や、都市封鎖という話とかをニュース等で見聞きすることがあったからか、本屋でパッと本著が目に止まったので読んでみることに。都市について考えるいい機会かなぁとも思ったから。

実際読んでみると、かなり難しい内容に感じた。難しいと感じたこともあって、なかなか理解できない部分、理解できないままの部分も多かった。

難しく感じた理由としては、カタカナ用語や専門用語っぽい用語が多く出てきたから。具体的には、なんとかイズムとかなんとか主義などという用語。なので、ある程度用語を知っていないと読むのが大変な一冊かも。

ただ、本著自身が難しい内容ということではないかも。というのも、私自身が社会学にあまり興味関心がない、好みの学問、分野ではないから。そして、社会学に詳しくなく、もしかしたら人並みの社会学の基礎知識がないから難しく感じただけで、基礎的な知識があればよく理解できる内容なのかも。

社会学に詳しくないからか、難しい内容に感じた部分が多かったものの、理解できた部分もいくつかあった。概念や考え方ではなく、具体的なコミュニティでの活動の話について。地域の安心、安全、監視カメラの設置の話や、ダウン症の子供と母親とコミュニティの話など。

その他には移民についての話なども理解しながら読み進めることができた部分の一つ。これは、ふたつの日本「移民国家」の建前と現実を読んだばかりである程度の知識があったからというのが理由の一つかも。

難しいと感じたとばかり書いてきたけど、社会学に詳しい人には理解できるような内容で十分に満足できる一冊かも。また、社会学にそんなに詳しくなくても、興味、関心がある人にとっても、著者がまえがきに

必ずしもI→II→Ⅲという読み方を望むわけではない。
と書いてあるように、自身が面白そうだという箇所から、あるいはその箇所だけ読むというのでも役に立つ一冊かも。

ということで、本著によりあらためて自分自身は社会学が苦手だということを再認識できて良かったし、それだけではなく、苦手だからといって遠ざけておくだけというのもよくないだろうし、社会学に触れるきっかけになって良かった今日この頃。

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