2020年3月27日金曜日

読書環境

今日読んだ本、キャッシュレス覇権戦争 (NHK出版新書) (岩田 昭男(著)、NHK出版)の感想。

キャッシュレス還元キャンペーンをよく見かけるようになってからだいぶたったし、そろそろ見かけ始めた頃よりは落ち着いてるのかなぁと思いちょうどいい時期かと考えて本著を読んでみることに。全く知らないわけではないけど、どんなサービスがあるのか。なぜ推進しているのかなどの詳細はああり知らなかったから。

先ず初めの方に、キャッシュレス還元キャンペーンが大々的に行われた最初の頃の話があった。騒がしい、賑わってるなわなんて思ってたけど、自分自身は消費者としてその大々的なキャンペーンに参加してなかったから、実際にどのようなことがあったのか自体はよく知らなかったけど、そのことを知ることができて良かった。

次は日本や海外の現状、また色々なキャッシュレス決済のサービス、クレジットカード、電子マネー、QRコード、バーコード決済、スマートフォンなどによる決済の話。方法やそれぞれの方法のサービス事業者など。コンビニなどのお店のレジ付近にいろんなロゴがあっていろんなサービスがあることは知ってはいたけど、その個々の詳細は知らなかったから、それを知ることができたのも良かった。

そのほかに、QRコード決済、バーコード決済や電子マネー、スマートフォンの決済機能などと比べて、それより前からある最近の話ではないクレジットカードについてのちょっとした歴史の話も興味深かった。特に興味深かったのは、日本やアメリカ、中国など国ごとによる考え方の違いについて。審査基準や考え方の違いなど、今後日本がアメリカと似たようになっていったり、あるいは逆だったりして似たようなものになっていくのか、あるいは現在と同様違ったまま続いていくのかどうなのかなぁなんて思ったりした。

方法、手段、サービス以外の話でキャッシュレスを推進する理由を知ることができたのも良かった。というのも、推進するからには何か狙いがあるんだろうなぁと思ってたし、ある程度想像してたことと一致することもあったけど、それ以外の想像していなかった、予想していなかったような話も色々とあったから。

後半あたりからは、直接的にはキャッスれす決済とは関係のない話だった。キャッシュレス決済を推進する理由と関連するような間接的な話。プライバシー、個人情報の収集やビッグデータと言われるものの話、そしてGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)等の話など色々な話。

本著を読む上での注意点としては、いわゆるポイントや還元率がお得なキャッシュレス決済は何かという類の本ではないということ。ただキャッシュレス決済のお得な情報を知りたいという人は他の本を探した方が良さそう。

ということで、色々なキャッシュレス決済サービス、現状を知ることができたことも良かったし、それだけではなく、キャッシュレス決済を推進する理由を知り、自分自身の行動などを考え直したり見つめ直したりするきっかけになって良かった今日この頃。

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