2019年12月18日水曜日

読書環境

今日読んだ本、30の都市からよむ世界史 (日経ビジネス人文庫) (神野 正史(著)、造事務所(編集)、日本経済新聞出版社)の感想。

世界史は関心を持たなければいけないと思いつつも、そんなに興味がないけど、30の、しかも国ではなく都市くらいからなら面白く読むことができるかと思って本著を読んでみることに。実際に読んでみると、想像してた以上に楽しく、興味を持って読み進めることができた。

内容は、各都市ごとの過去から現在までの歴史の話といった感じ。世界各国の、現在まで名前も残っている都市、名前は変わったものの続いている都市、都市そのものがなくなってしまった都市など。

世界全体、あるいは国全体ではなく、都市とあくまでそれに関連する範囲内での過去から現在までの話だから、世界や国あっちこっちの話になっていなくて分かりやすかった。特に、現在も残っている都市は既知の現在の状況が歴史的にどのように形成されていったのかということがイメージしやすかった。また、都市名についても、現在残っているのはもちろんのこと、現在は使われていない都市名でも、映画や小説等で聞いたことがあったりする都市名だから、あの話と結びつくのかとか、既知のことから広がっていく感じで読みやすかった。

ただ、世界史というくらいだから、各都市ごとの歴史を局所的に眺めるのもいいけど、世界全体を年月の経過とともに眺めてみるのもやっぱり大切なのかもしれないと思ったりも。本著にも各都市、各国、各地域との関連についての記述はあるものの、あくまで各都市別に話が進んでいく感じだったから。

ということで、本著により今までとは違った側面から世界史を眺めることができて、しかも今までよりは世界史に興味を持てた気がして良かったし、本著で得たことを活かしつつ、年代ごとに世界全体を眺めるような世界史の本を読んでみるのもいいかなぁと思った今日この頃。

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