2019年11月18日月曜日

読書環境

今日読んだ本、ゲノム革命がはじまる DNA全解析とクリスパーの衝撃 (集英社新書) (小林 雅一(著)、集英社)の感想。

タイトルに衝撃とある通り、かなり衝撃を受けた。思っていた、想像していた現状ようりかなり先に進んでいる感じだったから。もちろん、バイオの分野にあまり関心がない、あるいは無知だからそう感じたというのもあるかもしれないけど。

今までの認識、想像は、遺伝子、DNAの解析等によって、個々のかなりのこと、性質だったり性格、身体的特徴、性質等、色々分かるようになってる。遺伝子治療、遺伝子検査等の言葉も聞いたことあって、遺伝子検査は気軽に受けることができるようになっている、ただ遺伝子治療、遺伝子操作等はまだま困難で、凄い最先端の研究施設とか医療施設で行われている、という感じだった。本著をによりその一部は過去のことで、クリスパーにより、遺伝子操作、ゲノムの編集は低コストかつ容易にできるようになっている、そして今はそれで何をするか、あるいは既に実際に何が行われているかということを知って驚きの連続だった。

内容について、遺伝子についてだから当然といえば当然だけど、記述されている応用範囲がとても広かった。読み進めて後半に進むにつれて、そんなことにまで技術が利用されていると知って、最後までその凄さ、衝撃に圧倒され続けた。

様々な分野について、問題や課題等が取り上げられていたり、著者の主張があったりしたけど、その中で自分自身にとって一番身近なのは食品のことかも。ただ、

知らぬ間に食卓に上るゲノム編集食品
ということで、知らぬ間だから、考えたとして、ある程度の自分自身の中の結論が出たとしても、対処しようがないのかなぁとも思ったり。それに、食事は毎日のことだから、仮に世の中にゲノム編集食品とそうでない食品が溢れかえったとしても、神経質に気にしすぎてたら、そのこと自体がストレスになり健康に良くないのではないかなぁとも思ったり。なので、仮にそのような世の中になったとしたら、ある程度割り切って、しょうがないなと受け入れつつ、適度に気にする程度がいいのかも。その適度っていうのがまた難しいかもしれないけど。

その他の内容で、ほんのわずかでそんなに大きなページの割合を占めるわけではないけど、バイオの技術について、技術そのものについて、あるいは倫理的なことについての課題や問題以外の課題や問題の話が興味深かった。政治的な側面の話や、動物愛護団体の話など。科学者、技術者の人はその技術についてはもちろん、その倫理的な課題を考えなければいけないというのはそうなのかなと思うけど、それ以外のこともあるから大変だなぁと再認識。

ということで、色々考えていかなければならない課題があることを知ることができたことは良かったものの、実際に自分自身がどうすればいいのか、何を考えればいいのかは難しいなぁと思ったけど、まずは問題や課題を知らなければそれを考えることが出来ないから、とりあえず本著によりそのことを知ること、認識することができて良かった今日この頃。

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