2019年6月27日木曜日

読書環境

今日読んだ本、生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書) (竹内 悊(著)、岩波書店)の感想。

タイトルに生きるためのとあるから、ちょっと重かったり暗い内容なのかなぁと読む前位にちょっとした不安があったり。ただ、読み終えてみるとそんなことはなかった。もうちょっと明るいっぽいタイトルだと嬉しかったかも。より豊かに生きるためにとか。それはそれで大げさすぎるかも知れないけど。

図書館といえば本を無料で読める場所、借りれる場所くらいな認識しかなかったから、図書館側の立場の人の図書館、図書館の向こう側の人の話を知れて面白かった。著者だけではなく、色々な人のそれぞれの様々な取り組みを知ることができたし。取り組みの内容はもちろん、それに加えて一人一人のその取り組みに対する情熱、熱意みたいなものを感じられたのも面白かった理由の一つ。

取り組み以外の他に、図書館の色々な制度みたいなものも大変だということを認識。このことは、面白かったというわけではないけど、知識として知っておくことができてよかったと思える時が来ればいいなという感じ。

著者の主張もなるほどなぁと感じた。図書館員や司書等の専門家の重要性について。今は専門書や絶版になった本等の手に入りにくい本を読む時しか図書館に行くことがなくなったけど、普段読む本も図書館で借りてばかりだった時は、たくさんの本があるとはいえその図書館にある本の中からなんとなく本を選択してたから、そこにどのような本があるか、良い本、よくない本があるとすれば、どれだけ良い本があるかが、その後にかなり大きな影響を与えることになりそうだし。また、専門家がいればたくさんの本の中から自分自身に良い本を選択できる可能性も高まりそうだし。

これからの図書館像については実際にそうなってみないと良し悪しは分からなかったり。人が集まる場所としての図書館は重要かも知れないけど、私的にはガラガラで空いてる図書館の方が嬉しいかもと思ったりするから。

ということで、その情報はどこから?で感じた司書の重要さを再認識できてよかったし、入手しづらい本を読んだり借りに行ったりするだけではなく、何を借りるかとか読むとか、特に何も考えずに気軽に図書館に行ってみようかなぁと思った今日この頃。

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