2015年3月15日日曜日

学習環境

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集合・位相入門(松坂 和夫(著)、岩波書店)の第1章(集合と写像)、4(写像に関する諸概念)、問題17.を解いてみる。

問題17.

Aをm個の元から成る有限集合とする。B'をBのm個の元から成る部分集合とする。

そのとき、AからB'への単射の総数は、 ( m ) m =m! となる。

問題の規定より、Bのm個の元から成る部分集合の総数は、 ( n m )なので、AからBへの単射の総数は、 ( n ) m =m!·( n m )

よって、 ( n m )= ( n ) m m! である。

( n 0 )+( n 1 )+···+( n n ) はBの部分集合の総数なので、 2 n

b 0 をBの元とする。XをBの偶数個の元から成る部分集合全部の集合、YをBの奇数個の元から成る部分集合全部の集合とする。

その時、Yの各元yに対し、 b 0 を含むなら、 y{ b 0 }、含まないなら y{ b 0 } とした元の集合をY'とする。そしてその元同士を対応させた写像を考えると、それは全単射となる。

また、Y'はBの偶数個の元から成る部分集合全部の集合と一致する。

よって、XからYへの写像で全単射が存在し、XとYの元の個数、すなわちBの偶数個の元から成る部分集合全部の集合の元の個数とBの奇数個の元から成る部分集合全部の集合の元の個数は等しい。

よって、 ( n 0 )( n 1 )+···+ ( 1 ) 1 ( n n )=0 である。

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