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代数系入門 (松坂 和夫(著)、岩波書店)の第1章(整数)、2(数学的帰納法と除法の定理)、問1.を解いてみる。
問1.
に含まれない自然数全部の集合を とする。
と仮定すると、整列性によって、は最小元をもつ。仮定(1')によって、である。はの最小の元なので、 を満たすすべての整数は、 に含まれる。したがって、仮定(2')よりも に含まれる。これは、は に含まれない自然数全部の集合 の元であるという仮定と矛盾する。
よって、 、すなわち、(1')と(2')の2つの性質を持つ自然数の集合は、すべての自然数の集合と一致する。
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