入門Unixオペレーティングシステム
(オライリージャパン)
ジェリー ピーク (著) ジョン・ストラング (著)
グレース トディノ (著) Jerry Peek (原著)
John Strang (原著) Grace Todino (原著)
羽山 博 (翻訳)
今日読んだ本、入門Unixオペレーティングシステムの感想。
たとえば、明日からUnixマシンを使わなければならなくなった、とにかくUnixもコンピュータも使うのは初めて、という場合、まずどこから勉強すればよいのでしょうか。Unixの場合、難しい専門書は豊富ですが、本当の初心者のための解説書はごくわずかといえます。本書は、ログインの仕方から、ファイル管理、印刷、リモートログイン、リモートファイルコピー、Webページのブラウズ、メールの読み書き、ジョブコントロールまで、実際の操作画面を順を追って解説しています。Unixの入門書やコマンドマニュアルを読む前に、本書の内容に沿って実際のUnix環境に触れてみてください。
目次
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訳者まえがき
- 1章 Unixをはじめよう
- 1.1 Unixの環境に入り込む
- 1.1.1 Unixマシンに接続する
- 1.1.2 文字ベースのログイン
- 1.1.3 Unixのシェル
- 1.1.4 ウィンドウシステムでのシェル
- 1.1.5 シェルのプロンプト
- 1.1.6 コマンドラインの入力
- 1.1.7 以前に実行したコマンドの再実行
- 1.1.8 コマンドラインの修正
- 1.1.9 ログアウト
- 1.2 コマンドラインの書き方
- 1.3 コマンドの種類
- 1.4 ターミナルが反応しなくなったら
- 2章 ウィンドウシステムを使おう
- 2.1 ウィンドウシステムとは
- 2.2 X Window Systemを起動する
- 2.3 プログラムを実行する
- 2.3.1 ウィンドウに入力する
- 2.3.2 ターミナルウィンドウ
- 2.3.3 ウィンドウマネージャのメニュー
- 2.4 マウスを使う
- 2.4.1 マウスポインタの形
- 2.4.2 クリックとドラッグ
- 2.4.3 ターミナルウィンドウでマウスを使う
- 2.5 ウィンドウを取り扱う
- 2.5.1 タイトルバーを使う
- 2.5.2 ウィンドウやアイコンを移動する
- 2.5.3 ウィンドウのサイズを変える
- 2.5.4 ウィンドウの重なり方を変える
- 2.5.5 ウィンドウメニュー
- 2.6 ウィンドウマネージャのそのほかの特長
- 2.6.1 パネル
- 2.6.2 ページャと仮想デスクトップ
- 2.7 ウィンドウが反応しなくなったら
- 2.8 さまざまなXクライアント
- 2.9 終了する
- 3章 Unixのアカウントを利用する
- 3.1 Unixのファイルシステム
- 3.1.1 ホームディレクトリ
- 3.1.2 作業ディレクトリ
- 3.1.3 ディレクトリツリー
- 3.1.4 絶対パス名
- 3.1.5 相対パス名
- 3.1.6 作業ディレクトリを変える
- 3.1.7 ディレクトリツリーの中でのファイル
- 3.1.8 lsコマンドでファイルの一覧を表示する
- 3.2 lessを使ってファイルの中身を見る
- 3.3 ファイルの保護と共有
- 3.3.1 ディレクトリのアクセス制御
- 3.3.2 ファイルのアクセス制御
- 3.3.3 chmodコマンドを使ってパーミッションを設定する
- 3.3.4 Linuxでの保護
- 3.3.5 グループと所有者を変える
- 3.4 グラフィカルなファイルマネージャ
- 3.5 ファイル名やディレクトリ名の補完
- 3.6 パスワードを変更する
- 3.7 アカウントのカスタマイズ
- 4章 ファイルを取り扱う
- 4.1 ファイル名の付け方
- 4.2 ワイルドカードを使う
- 4.3 ファイルを作成/編集する
- 4.3.1 テキストエディタとワードプロセッサ
- 4.3.2 Picoエディタを使う
- 4.4 ファイルを管理する
- 4.4.1 mkdirコマンドでディレクトリを作る
- 4.4.2 ファイルをコピーする
- 4.4.3 ファイル名の変更と移動
- 4.4.4 ファイルを検索する
- 4.4.5 ファイルやディレクトリを削除する
- 4.4.6 ほかのオペレーティングシステムのファイル
- 4.5 ファイルを印刷する
- 4.5.1 prコマンド
- 4.5.2 lpコマンドとlprコマンド
- 4.5.3 プリントキューを見る
- 5章 入出力の切り替え
- 5.1 標準入力と標準出力
- 5.1.1 テキストをファイルに出力する
- 5.2 パイプとフィルタ
- 5.2.1 grepコマンド
- 5.2.2 sortコマンド
- 5.2.3 パイプラインを使ってページャに渡す
- 6章 インターネットとネットワーク
- 6.1 リモートログイン
- 6.1.1 セキュリティについて
- 6.2 ウィンドウでほかのコンピュータを利用する
- 6.3 テキストベースのブラウザ..Lynx
- 6.4 ファイルを転送する
- 6.4.1 scpコマンドとrcpコマンド
- 6.4.2 FTP
- 6.5 電子メール
- 6.5.1 電子メールのアドレスを指定する
- 6.5.2 シェルプロンプトから電子メールを送る
- 6.5.3 Pineで電子メールを読む
- 6.5.4 Pineで電子メールを送る
- 6.5.5 Pineの設定を変更する
- 6.6 ネットニュースを利用する
- 6.7 インタラクティブなチャット
- 6.7.1 talkコマンドによるチャット
- 6.7.2 IRC
- 7章 マルチタスク
- 7.1 バックグラウンドでコマンドを実行する
- 7.2 プロセスを調べる
- 7.2.1 psコマンド
- 7.3 プロセスを強制終了する
- 7.3.1 killコマンド
- 8章 さらにステップアップするには
- 8.1 ドキュメントとマニュアル
- 8.1.1 manコマンド
- 8.1.2 infoコマンド
- 8.1.3 インターネット経由のドキュメント
- 8.1.4 Unix関連の書籍
- 8.2 シェルのエイリアスと関数
- 8.3 プログラミング
- 8.4 Unix以外のシステムでUnixを使う
- 8.4.1 Microsoft WindowsでUnixを使う
- 8.4.2 Mac OS XでUnixを使う 用語集
まえがき
索 引
MacのTerminalで作業することが少し多くなったから、標準のシェルであるbashについてよく知る為に入門bash 第3版を読んでたら、最初の方の「本書の想定読者」に「入門Unixオペレーティングシステム」が勧められていたので実際に読んでみることに。(入手してから気づいたけど、Macに限定するなら本書よりページ数が増えるものの、入門 Unix for OS X 第5版の方が適してるのかも。(後日に読んだ。))
手にしてまず感じたのは、最近読んだオライリー本は分厚いものが多かったからか、それらに比べると本書は薄くて軽く(他のO'Reilly本と同じくサイズ(判型)自体は大きいけど…>_<)、気軽に読めそうで入門にぴったりと感じた。そして、実際に読んでみたら、内容も難しくなくすらすら読めて、あっとうい馬に読み終わり、また、適度に実際に手を動かして入力する箇所もあり、楽しく読み進めることができた。難しく感じる部分がある人などは、少し時間がかかることにはなるけど(といっても本書自体が、最初にも書いた通り、そんなに長い本でもないので気にする必要はなさそう。あと、実際には使うことが無さそうな部分は読み飛ばして短縮することも出来るし。(具体的には、Pineの部分とか読み飛ばした))、練習の部分だけでなく、その章に出てくるコマンドの例を全て実際に入力してみることにすれば、難なく理解出来るように。
入門とあるけど、さらっと読める薄い本(内容が薄いという訳ではない!)なので、初心者ではなくても、さっと復習する読み物としても最適。
ということで、本書を読んで軽く復習、あるいは知らなかったことを知ることができ、準備ができたので、また「入門bash」に戻って読み進め、bashを使いこなしたり、シェルスクリプトを使いこなせるようになって、より快適に作業できるようになれればいいなぁと思った今日この頃。
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