今日読んだ本と感想。
視聴率が1パーセント上がった! と喜ぶのは、正しいか? それはなぜか?
理系・文系にかかわらず、いまや統計学は必須です
テレビの視聴率、明日の晴れの確率、発ガンリスク、直下型地震の起こる確率、放射線のリスク、生産管理、在庫管理、物価変動、マーケティング……現代の私たちの生活は、「統計」なしには成り立ちません。しかし、統計学の正しい知識がなければ、数字に追われ、数字に踊らされ、数字に振り回されるだけです。本書は、高校数学の知識だけで本格的に統計学を理解することを目指します。
目次
- 第1章 サイは投げられた!――期待値と分散
- 第2章 2つの確率変数――独立と共分散
- 第3章 グラフの近似――回帰分析
- 第4章 分布の女王、それは正規分布
- 第5章 視聴率20%は本当か――二項分布が問題を明らかに
- 第6章 標本の統計学――母集団にどう近づくのか
- 第7章 区間推定と仮説検定――探偵のように
- 第8章 正規分布の惑星たち――x2分布と適合度検定
- 第9章 正規分布のプリンス、それはt分布
- 第10章 母なる関数とは
内容はシンプルな教科書という印象。範囲もよくある統計学入門の書籍と同じくらいで、説明も丁寧に淡々と進んでいく感じ。でも、その中にちょっとした豆知識、コラム、その分野で活躍した数学者等の登場人物の話があって、少し飽きてきたらそこで少し気分転換、という感じで読み進めやすかった。他にもExcel(他の表計算ソフト、OpenOfficeとかでも可)で軽く遊んでみたりするところもあって面白かった。(普段Excel、表計算ソフトを使うことはほとんどないけど、組み込み関数の多さに驚いた。)
なので、特に数学に苦手意識が無い(高校数学までの知識はある程度ある)、あるいは数学がとても好きという訳でもない人にはいい1冊。
逆に数学が好きではない、苦手意識がある(高校数学までの知識の自身がない)人には少し難易度が高かったり、数学が好きで、もっともっと深く知りたいという人には物足りない1冊になるかも。
ということで、私は数学は好きだけど、統計学があまり好きではなかった、そして今少しずつだけどその苦手意識を克服し始めてる段階で、本書はちょうど良い感じだったので、いい1冊に出会うことが出来て嬉しいなあと感じた今日この頃。
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