今日読んだ本と感想。
地球の未来は,現在の技術文明の延長上には描けない.必要とされるのは,途上国の状況に適した適正技術である.それは,近代科学技術の問題を乗り越える使命をも帯びている.インドネシアにおける排水処理やバイオマスエネルギー開発の実践をふまえて,今後の望ましい技術のあり方と,それを含む代替社会の方向性を探る.
目次
- はじめに
- 第1章 インドネシアと日本の落差から
- 1 インドネシアへの旅 2 10万円で家が建つ 3 手に職をつける 4 適正技術を考える
- 第2章 水質汚濁とのたたかい
- 1 インドネシアの暮らしと川 2 排水処理に取り組む 3 コミュニティ排水処理に挑む
- 第3章 バイオマス廃棄物からエネルギーを
- 1 中国の葦原から 2 インドネシアでプラントをつくる 3 適正化の展望
- 第4章 代替社会に向けて
- 1 人が使えるエネルギーはどれだけか 2 近代技術とは何だろうか 3 これからの技術と社会
- エピローグ 化石燃料時代ということ
- あとがき
- 参考文献
いわゆる途上国と言われている国(本書の場合はインドネシアが主な国)の生活、産業、不足しているもの、そしてそれが良くなっていく様子を知ることが出来て面白かった。
ただ、引っかかることがあった。資本主義や経済成長について、「「無限に」需要を生み出していけるか疑問は残る」、「ある製品が選ばれるということは、それまで選ばれていた別の製品が選ばれなくなることを意味する。」というところ。
お客様が欲しい、買って頂ける、喜んでもらえると思うものやサービスを毎日毎日考えてる人、それが仕事の人は沢山いる、つまり無限に需要を生み出していける、というか生み出さなければ儲けられない。もちろん簡単なことではないけど。むしろ簡単だったらみんな誰もが大金持ちに簡単になることができるし。そして後者については、もっと欲しい製品(もの、サービス)があるから貯金したり、より仕事を頑張ったり、より儲けようとしたり、あるいはそのために 最初にもどってお客様が欲しい、買って頂ける、喜んでもらえると思うものやサービスを考えたりすると思うので。前者と後者はある意味循環してたり。(なので私は資本主義って素晴らしい、人間の欲ってありがたい、どんどん欲をもったほうがいいと思ってたりも。)
ということで、引っかかることもあったけど、地球上には、いろんな生活環境があることを知ったり、いろんな困難が少しずつかもしれないけど解決されていってることを知り、ちょっと嬉しくなった今日この頃。
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