2012年7月25日水曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

私たちが今ここに存在する「宇宙」とは何なのか?
万物の存在に根底からの問い直しを迫る宇宙論の最前線

最新の理論と実験から迫る新しい宇宙論
宇宙の全体を調べてみると、目に見える物質は5パーセントにも満たなくて、残りの約96パーセントは正体不明の暗黒物質と暗黒エネルギーだというのです。私たちは、目に見える宇宙こそ宇宙だと思ってきましたが、最近になってそれがまったくの間違いであることがわかってきたのです。暗黒物質と暗黒エネルギーの正体を探っていくと私たちには目に見えない多くの次元と無数の宇宙が存在しているのではないかというのです。急展開を見せる宇宙の最前線をふまえて「宇宙とは何か」を問い直す最新宇宙論入門。

●宇宙のほとんどすべてを私たちはわかっていない
●学校で習う「万物は原子でできている」は間違い
●「暗黒物質」は今この瞬間にも体をすり抜けている
●「暗黒物質」は異次元から来たのかもしれない
●「暗黒物質」がなければ私たちの住む宇宙はなかった
●ビッグバンの残り火は氷点下270℃
●このまま加速膨張すれば宇宙は引き裂かれる
●異次元は私たちのすぐそばにあるが小さくて見えない
●私たちの体がつぶれずにいるのは量子力学のおかげ
●「たまたま」うまくいった宇宙に限って私たちは生まれた

宇宙について、今、何がわかっていて、何がわかっていないかを整理しながら、「宇宙とは何か」を考えていきましょう。

目次

第1章 私たちの知っている宇宙
第2章 宇宙は暗黒物質に満ちている
第3章 宇宙の大規模構造
第4章 暗黒物質の正体を探る
第5章 宇宙の運命
第6章 多次元宇宙
第7章 異次元の存在
第8章 宇宙は本当にひとつなのか

本書のページ数はそんなに多くなく薄いのに、宇宙について分かってること、分かってないこと、興味深いことが沢山含まれていて、しかも分かりやすい容易な説明でとても面白かった。

それでも、長い、分厚い、あるいは4次元以上の話が出てきてよく分からなくなってしまうという人は、本文を飛ばして各章末の質疑応答、コラム等を読むだけでも十分楽しめる1冊だと思う。(そしてそこから興味を持って本文を読みたくなるっていう良い作用もあるかも。)

もちろん宇宙について十分詳しいという人も最新、最先端の内容も含まれているのでとても楽しめる1冊。(本書の出版年月は2011年なので、最新のヒッグス粒子発見された(まだ検証中ではあるけど)という出来事については書かれてないけど。発見に使われた加速器のあたりまでが内容に含まれてる。)

ということで、宇宙について沢山分かってることもあるけど、逆にまだまだ分かってないことも沢山あるみたいなので、それが今後どんどん解明されていく(特にヒッグス粒子が発見されたからまたいろいろと解明が一気にすすんだりするのかな)のを知ることが楽しみだなあと思った今日この頃。

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