2010年10月3日日曜日

決断力 (角川oneテーマ21)を読んだ感想を書いてみる。





目次

第1章 勝機は誰にもある(勝負の土壇場では、精神力が勝敗を分ける 勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ! ほか)

第2章 直感の七割は正しい(プロの棋士でも、十手先の局面を想定することはできない データや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる ほか)

第3章 勝負に生かす「集中力」(深い集中力は、海に深く潜るステップと同じように得られる 集中力を発揮するには、頭の中に空白の時間をつくることも必要である ほか)

第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報(パソコンで勉強したからといって、将棋は強くなれない 最先端の将棋を避けると、勝負から逃げることになってしまう ほか)

第5章 才能とは、継続できる情熱である(才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである 子どもは「できた!」という喜びが、次の目標へのエネルギー源になる ほか)
以前決弾という本を読んで、さらに決断力を上げたいなあと思いこの書籍を手に取って読んでみました。なにせ将棋という勝負師の世界でトップを走っている羽生善治さんの本ですから、まさに決断力をあげるにはタイトル通りぴったりだと考えました。読み終わった感想としては決断力がついたというより将棋は楽しそうだなあ、将棋を初めて見ようかなあ(全く将棋をしたことが無い訳ではないのですが趣味として)と思う1冊でした。

内容は棋士としての羽生善治さんが将棋をさすときにどのように思考をめぐらせているか、どのように決断しているか、そして棋士としての経験から社会やビジネス等に対して意見を述べるというような感じです。なので、決断力をつけるという目的にはとても役立つと思います。

ただ、私は後者の著者の意見よりも前者の著者が棋士として将棋をさすときに考えていることの方が興味深くなり、その中の記述で出てくる将棋の言葉やルール、挿し方の方に興味がわき、本来の目的とは少しことなる感想になってしまいました。でもとても面白かったので大満足の1冊です。

ということで、この本はタイトルの決断力をつけたい方にもお薦めですし、趣味として将棋を始めようかなあ、あるいは何か新しい趣味を見つけたいなあと思っている方にもぴったりな本だと思います。将棋の魅力が伝わってくると思います。もちろん両方の目的があれば、一石二鳥になるお得な書籍です。

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