2010年7月28日水曜日

"平面上のベクトル 複素数と複素平面 空間図形 2次曲線 数列 (数学読本)"の第13章("離散的"な世界-数列)の13.1(数列とその和)、等差数列の和の問8, 9を解いてみる。



問8
 
(1)
 
5で割り切れる自然数はkを整数として
 
5k
 
の形に表される。そして、これが3桁の自然数であるためには、kは
 
100\leq5k<1000
 
を満たさなければならない。よって
 
20\leq k < 200
 
ゆえに、kのとり得る値は
 
k=20, 21, ・・・, 199
 
したがってこれらの数は
 
初項 100
 
末項 5×199=995
 
項数 199-19=180
 
の等差数列を作る。よって、これらの数の総和は
 
\frac{180(100+995)}{2}=98550


(2)

 
5で割ると3余る自然数はkを整数として
 
5k+3
 
の形に表される。そして、これが3桁の自然数であるためには、kは
 
100\leq 5k+3<1000
 
を満たさなければならない。よって
 
19.4\leq k<199.4
 
ゆえに、kのとり得る値は
 
k=20, 21, ・・・, 199
 
したがって、これらの数は
 
初項 103
 
末項 998
 
項数 199-19=180
 
の等差数列を作る。よって、これらの数の総和は
 
\frac{180(103+998)}{2}=99090
 
 
問9
 
2で割り切れる整数はkを整数として
 
2k
 
の形に表される。そして、これが1から1000までの自然数であるためには
 
1\leq 2k\leq 1000
 
 
0.5\leq k\leq 500 
 
よって、kのとり得る値は
 
k=1, 2, ・・・, 500
 
また、5で割り切れる整数はk'を整数として
 
5k'
 
の形に表される。そして、これが1から1000までの自然数であるためには
 
1\leq 5k'\leq 1000
 
0.2\leq k'\leq 200
 
よって、k'のとり得る値は
 
k'=1, 2, ・・・, 200
 
また、2でも5でも割り切れる数、すなわち10で割り切れる整数はk''を整数として
 
10k''
 
の形に表される。そしてこれが1から100までの自然数であるためには
 
1\leq 10k''\leq 1000
 
 0.1\leq k''\leq 100
 
よって、k''のとり得る値は
 
k''=1, 2, ・・・, 100
 
よって2でも5でも割り切れない数の個数は
 
1000-500-200+100=400
 
また、これらの数は
 
初項 1
 
末項 999
 
項数 400
 
の等差数列を作るので、これらの数の総和は
 
\frac{400(1+999)}{2}=200000
 
となる。

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