2020年5月3日日曜日

読書環境

今日読んだ本、ゲーム理論入門の入門 (岩波新書) (鎌田 雄一郎(著)、岩波書店)の感想。

書名の入門の入門というのが気になって本著を読んでみることに。というのも、ゲーム理論についてちょっとは知ってるつもりではあるものの、興味、関心がある話ではないし、そんなに詳しいわけでもないから、自分自身にとってちょうどいい内容かなぁと思って。

入門の入門というだけあって、解説がとても分かりやすかった。さらに、ゲーム理論のその範囲についても、書名では入門の入門とあるけど、今まで読んだことのあるゲーム理論関連の入門書より進んだ内容も含んでた印象。なので、入門の内容のその最初の部分に入門というよりは、入門の内容、あるいはそれよりちょっと進んだ内容にしっかりと入門するという意味の入門の入門と考えた方がいいかも。

分かりやすい解説といったものの、分かりにくい部分もあった。それは、ゲーム理論の解説に実際の映画やドラマ、アニメ、あるいは企業などの例が出てくるところ。しかも、その話がゲーム理論の解説のために作られた実際にありそうな例の話の中でも比較、例えとして出てくる箇所。というのも、出てくる実際の例で知らない話もあったから。作られた例に知らない話が重なってなんかよく分からなくなりそうになったりした。

ただ、現実に存在する例の話について、それを知っている場合は分かりやすい解説がより分かりやすくなるのかも。実際に、携帯電話の企業については知っていたから、その部分の解説はより分かりやすく感じたかも。

入門の入門というだけあって、必要な予備知識もそんなに難しい知識はいらないような内容だった。人によっては一部確率の計算等の難しく感じる部分もあるかもしれないけど、著者自身、その部分は飛ばして次の章に進んでも構わないと述べているし。

また、入門といっても、すぐに実際に活かせそうな話も多かった。解説のための例が自分自身の何かに当てはまるという人は、早速本著で得たことを利用できるかも。

ということで、これまで知ったつもりになっていたゲーム理論の初歩、基礎の話について、いい復習になったし、また、今までのゲーム理論の入門書では、たまたまかも知れないけど、見かけなかった新たなことを易しい解説で無理なく知ることができて良かった今日この頃。

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