2020年5月10日日曜日

読書環境

今日読んだ本、食の実験場アメリカ-ファーストフード帝国のゆくえ (中公新書) (鈴木 透(著)、中央公論新社)の感想。

パッと思いついたアメリカの食といえばハンバーガー、ステーキ、ホットドック。あと、広大な農地で行われるとうもろこし栽培、小麦栽培などと関連して思いついたポップコーン、パンなど。あと、映画の朝食風景でよく見かけるような気がするシリアルと牛乳。

映画で見かける物については、ある程度実態を反映してるかもしれないけど、それ以外にあげたもののイメージは、日本にもある飲食店、外食産業から受けたイメージの影響が大きいような気がするから、日本で言えばご飯と味噌汁、煮物みたいな、実際のアメリカの家庭料理、また、アメリカ独特の食がイメージ通りなのか、あるいはイメージと違うならどのようなものがあるのか気になって本著を読んでみることに。

読み終えてみると、変化はしてきているみたいだけど、イメージ通りでもあった。パッと思いついたものから、パッとは思いつかなかったけど、言われてみればそうだなと思うような食べ物、農産物、料理など。

ただ、本著の内容は読んでみようと思った目的以上に広い範囲の話だった。アメリカの食文化の歴史、経緯などの話。また、これから、未来はどうなっていくのだろうかといった考察など。歴史の範囲については、17世紀後半くらいから現在までといった感じ。

また、食べもの、料理だけではなく、それに関連する、あるいは食に影響を与えた、アメリカの歴史、文化等の記述がほとんどだった。なので、食を通して、あるいは食と関係なく、アメリカの歴史や文化を知ることができ、興味深く読み進めることができた。

なので本著を読む上での注意点としては、ただ現在のアメリカの食、家庭料理などのみを知りたいという人にとっては、ちょっと範囲が広すぎる、目的に合わない内容かも。そういう人は他の本を探した方が良さそう。

ということで、アメリカの家庭料理を知れればいいなぁと思って読んだら、それを知れてもちろん良かったし、それだけではなく、食を通してアメリカの歴史や文化、変化なども知れて良かった今日この頃。

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