2020年5月14日木曜日

読書環境

今日読んだ本、「理系」で読み解くすごい日本史 (青春新書インテリジェンス) (竹村 公太郎(監修)、青春出版社)の感想。

日本史は苦手だったり、特別に興味関心があるわけではなかったりするけど、歴史を知ることは大切だとは思うから本著を読んでみることに。色々な日本史の本がある中で、本著を手にしたのは、ただの日本史の本ではなく「理系」で読み解くとあったから。

よく、日本史が苦手なら漫画の日本史の本を読んでみるというのは見聞きしたことある気がするけど、「理系」からというのはあまり見たことなかったから。算数、数学は好みだから、そこから入れば日本史にも今までよりは興味をもてるのではないかという期待も。

本著のいう「理系」というのは、ものづくりといったような意味だった。それも小さいものから大きいものまで。なので、学問で、堅い感じで言うと工学とか建築学の分野で日本史を読み解いていっている感じ。

ものづくりと聞いてパッと思いついたのは小さい町工場だけど、本著のものづくりは、現在の町工場等の話ではなく、遥か昔からの日本のものづくり話。ただ、その時代のものづくりの話だけではなく、それが現代のものづくりとどのように関連、関係しているのか、受け継がれてきたのか、どのように進化、磨かれて現在に至っているかのような話もあって想像しやすかった。

もちろん、その時代、時代のものづくりからその時代の日本史の話になったり、日本史の話からそこにはどのようなものづくりが活躍していたのかという話も。その時代のものづくり、技術の話、そしてそれが現在のものづくりとどう関係してるか、そして日本史の話と言う流れのおかげで、想像しやすい現在のことと日本の歴史の出来事とが結びついて、具体的なイメージをもちながら読む進めることができるような内容だから読みやすかった。

他に面白いと思った内容として、日本以外の世界、欧州などと日本の数学や物理学などの学問の比較の部分。特に江戸時代の部分。偶然なのかどうかは分からないけど、同じようなこと、似たようなことが違う場所で、違った方法で発見されるというのは不思議だったり面白いなぁと感じた。また、日本史や理系とは直接関係はないかもしれないけど、日本のものづくりがすごい理由の一つの雪国の人口密度の話など言われてみれば確かに、なるほどと思えて興味深かった。

本著を読む上のちょっとした注意点としては、書名にすごい日本史とあるからか、日本史の話の良い点の話がほとんどだったということ。歴史には光もあれば影もあるだろうけど、歴史上の暗いような話はあまり出てこなかった印象。なので、日本史を網羅的に学びたいという場合は、他の日本史の本も合わせて読んだ方が良さそう。

ということで、本著により日本の遥か昔からのものづくりの歴史、それに関連しながら日本の歴史も知ることができて良かったし、あまり興味、関心がもてない話もものづくりという視点からのおかげで今までよりは興味をもちながら日本史についての本を読むことができて良かった今日この頃。

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