2020年5月13日水曜日

読書環境

今日読んだ本、光の量子コンピューター (インターナショナル新書) (古澤 明(著)、集英社インターナショナル)の感想。

量子コンピューターの実現楽しみだし、書名にその量子コンピューターってあるから本著を読んでみることに。ただ、入手してから発売日を見たら、2019年2月12日だし、発売日が2019年2月12日ということは、本著が執筆されたのはさらに少し前だろうから、量子コンピューターの開発が日進月歩だとしたら、内容が現状より少し遅れたりしてるかも。

本著を読む前、署名を見ただけの時、光のというのは、希望の光の光みたいに、明るい未来という意味や、量子コンピューターの速度を高速な光で表しているのかと思ったけど全然違った。そういった概念や例えの話ではなく、光を利用した量子コンピューターという意味。

勘違いしたのは、量子コンピューターといえば、本著にも記述があったけど、IBM等が研究、開発してるような汎用型の量子コンピューターや、突如現れた印象、あるいは量子コンピューターの世界では突如ではないのかもしれないけど、GoogleやNASAが購入したりして話題になった、特化型の量子アニーリングマシンの2種類のイメージがあって、それ以外のは全然知らなかったからからかも。なので、大雑把にいえば特化型、汎用型の2種類なのかもしれないけど、その中でも色々な、少なくとも汎用型で2つの手法があることを知ることができて良かった。

内容は、最初に量子力学の話があって、量子コンピューターの話、そして光を利用した量子コンピューターの開発の話があるといった感じ。驚いた話はたくさんあったけど、その中でも特に驚いたのは、光を利用した量子コンピューターの開発が1996年から始まってたということ。量子コンピューターの提唱、理論自体はだいぶ前からあったことは知ってはいたものの、量子コンピューターの開発、しかも今まで知らなかった光を利用した量子コンピューターの開発がそんな前から始まってたことにびっくりした。

また、省電力、常温での動作というのにも驚いた。というのも、上記に記述した量子アニーリングマシンがそうだからか、大きな冷蔵庫みたいなものの中に、ちっちゃいのがあるというイメージが強く、冷却しなきゃ制御できない、そしてそれには物凄い電力が必要だという印象があったから。

ということで、量子力学や量子コンピューターの理論の簡単な復習をさっとできて、さらにこれまで知らなかった光を利用した量子コンピューターについて知ることができて良かったし、また、その完成、実用化がもうすぐそこまできてるということなのでワクワクできて良かった今日この頃。

0 コメント:

コメントを投稿