2020年4月26日日曜日

読書環境

今日読んだ本、高校数学からはじめるディープラーニング 初歩からわかる人工知能が働くしくみ (ブルーバックス) (金丸 隆志(著)、講談社)の感想。

ディープラーニングに興味あるし、また、高校数学からはじめるというのもちょっと気になって本著を読んでみることに。これまで人工知能、ディープラーニングの本をいくつか読んできたけど、それらとはちょっと違う感じの一冊だった。

これまで読んできたのは、大雑把に分けると2種類。一つは、人工知能、機械学習、ディープラーニングについての概要、仕組みの解説、歴史とか、実際にどんな役に立つのか、どう役立てることができるかといった内容の本。もう一つは、それだけではなく、仕組みについて、それをプログラミング言語、特にPythonが多い印象、そのライブラリを使って実際にプログラムを作成しながら理解していくといった内容の本。本著はこの2つのちょうど中間といった感じ。

これまで読んだ本の前者より後者に近いけど、後者みたいにプログラミング言語を使用してプログラムを作成するといった感じではなかった。それだと前者と同様になるけど、そうではなく、演習でExcelを使用して実際に学習していく様を確認していくといった内容。

なので、人工知能、機械学習、ディープラーニングの詳細、仕組みについて知りたいけど、プログラミング言語を学んだりはしたくない、あるいはあとでプログラミング言語も学ぶとしても、まずは仕組みを実践しながら知りたいという人に良さそう。それで満足できればいいし、また、満足できずにさらにプログラミング言語を学んで自分でプログラムを作成したりして、より詳細な仕組みを知りたいという風に思ったらそれはそれでいいきっかけになるし。

プログラミング言語を使わずといっても、Excelの使い方も知らないという人は本著を避けたくなるかもしれないけど、それも問題なさそう。Windows版やmacOS版のExcelやLibreOfficeの使い方などの解説も、インストール方法からあって丁寧で、本著で使う分の機能なら知らなくてもそんなに心配なさそうだから。

数学についても同様で、高校数学からはじめるとあるけど、高校数学の前提知識が完全ではなくても、ある程度はあって、全くないというわけではなければ問題なさそう。それぞれの場面で必要な数学について、その都度易しい解説があるから。

なので、ディープラーニング、人工知能の本ではあるものの、高校数学の復習をしようかと思ってる人にもいい一冊になるかも。高校数学のみの復習で十分楽しめるというならそれはそれでいいけど、本著なら、それ以外のディープラーニング等で数学を使いながら復習することができるから。ただ、その分高校数学の全分野を復習することはできないかも。それでも、各章などで必要になる高校数学の分野の表があって、どの高校数学の分野を復習できたかを確認することができ、出てこなかった部分のみを復習するということでも十分補うことができそう。また、本著の内容に必要な高校数学より進んだ分野の数学を、易しい解説で実際に使いながら学ぶことができたりも。

ということで、ディープラーニング、人工知能の仕組みを知りつつ、高校数学のいい復習にもなって、どちらも面白かったから本著を読んで良かった今日この頃。

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