2020年3月19日木曜日

読書環境

今日読んだ本、地磁気逆転と「チバニアン」 地球の磁場は、なぜ逆転するのか (ブルーバックス) (菅沼 悠介(著)、講談社)の感想。

日本の名前が入った「チバニアン」が誕生したのをニュースで見て、凄いなぁとは思ったものの、日本の地名が初めて入ったこと以外の、科学的なこと、具体的な内容等がよく分かってなかったり。なので、科学的なことも含めて何が凄いのか知ることができればいいなぁと思って本著を読んでみることに。

チバニアンのことが頭にいっぱいな中読み始めたけど、チバニアンのみの話の割合はそんなになかった。あくまで地磁気逆転の話、地質学、チバニアンに関連する学問の話の割合がほとんどだった印象。チバニアンの誕生、発見や研究、調査や承認まで等の話は一通り地質学の話が終わった後、最後に登場する感じ。

難易度についてはちょうど良かった印象。著者が最初に

本書はあくまで一般の読者向けの解説を目指しましたので、専門的に学びたい方には不十分な部分もあるかもしれません。
と最初に書いてるように、そんなに専門的で難しい用語、内容、解説ではなかったのがちょうど良かったのかも。特に、私自身が科学の話は好きなものの、地質学、地学等に特別な興味や関心があったわけではないから。

だからといって、科学、地質学等に詳しい方にとって本著はつまらないかといったらそうでもなさそう。科学的な話も多いけど、物語的な部分、歴史の話等もあったから。また、ところどころにより進んだ話や、最後により詳しく知りたい人のためへの参考図書も紹介されていたから。また、チバニアンが誕生するまでの話も、科学的な話以外の関わる科学者等に人達の奮闘ぶりなどの話も面白かったから。

物語的な話、歴史や経緯の話、チバニアンの誕生までの話も面白かったという意味では、科学に興味、関心がない、科学が苦手だという人も楽しめるかもしれない一冊。本著をきっかけに、地質学に興味を持つことができるかも。また、地質学は科学の色々な分野、物理や化学等にまたがっているみたいだから、地質学に限らず、何か興味を持てる科学の分野を見つけることができるかも。私自身は詳しい方にとっての本著というよりは、こちらの方が近かったかも。科学の話が苦手だったり興味、関心がないわけではないけど、地質学という分野をあまり知らなかったから、既存の知識と地質学が結びついていくのが楽しかった。

ということで、なんとなく「チバニアン」って科学的に何が凄いのかを知れればいいなぁと思って本著を読んだけど、それだけではなく、その学問、あまりよく知らなかった地質学について色々と知ることができて楽しめて良かった今日この頃。

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