読書環境
今日読んだ本、進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語 (ブルーバックス) (千葉 聡(著)、講談社)の感想。
進化の科学的な話は当然あるけど、同じように多くの科学者の人の話もあった。だから、進化についての教科書的な一冊というようりは、物語のような内容の一冊だった印象。
そういう内容であるからか、そしてその物語が面白いからか、生物学があまり得意ではない、特別な興味があるわけではないけど楽しく読み進めることができた。なので、進化の科学的なある程度詳細な話になるとちょっと難しいと感じることはあったものの、面白い物語のついでという感じで進化のカラクリについても知ることができて良かった。ついでとはいったものの、ついで以上の内容だし、ついで以上のことを得られたかも。
物語として面白く感じたのは、著者自身も含む、色々な科学者、博士の人達の様々な様子を知ることができたり、その内容も楽しかったから。なぜその生物や進化に興味を持つことになったのか、そのきっかけや、実際の活動、そして物語とはちょっと離れるかもしれないけどその生物や進化の科学的な解説、それについてその科学者の方がどう思ったか、どのような感情を抱いたか等の話。
なので、科学者たちの物語と割り切ってしまえば、生物、進化等に興味がない人でも楽しめそうな一冊。もちろん、進化の科学的な話も多いから、生物の進化について興味、関心がある人にとっても十分に楽しめる一冊。また、好奇心についての話も多かったから、もう少し大きな視点で考えれば、生物学以外の自然科学に興味がある人、あるいは自然科学に興味がない人でも、何かに好奇心を持つきっかけになるかも。
ということで、本著により生物の進化について色々と知ることができて良かったし、それ以上に、科学者の人たちが考えていること、感じていること、実際の活動などを覗き見ることができた気がして良かった今日この頃。
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