2020年1月8日水曜日

読書環境

今日読んだ本、麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ (ブルーバックス) (山田 昌治(著)、講談社)の感想。

麺類について、蕎麦、うどん、ラーメン、パスタなど、どれも満遍なく好きで食べることがあるし、その魅力が科学的な側面から分かるなら面白そうだと思って本著を読んでみることに。読み終えて、麺の科学とあるけど、科学、化学の話ではなくその他の話も結構あったのが面白かった。

科学以外のその他の話は、まず色々な粉についての解説。各粉や麺の歴史や広まり、食べられ方、それがどのように麺になって食べられるようになったかなどの、豆知識、雑学のような話。また、日本の各地域での話や、日本に限らず世界各国、各地域での話なども。

もちろん科学、化学的な話も。成分や栄養素、調理による変化などの様々な話。

後半は、科学、化学的に美味しく食べるための調理方法など。実際に実験、データの収集、分析とその解説、それをもとにどのようにすれば美味しくなるか、さらにその実践方法、調理方法などの話。

実践方法は、ちょっとした工夫で済むようなものから、一手間かかりそうなものまで。どれも科学的な観点からの方法だから、そんなに料理が得意ではない人でも実践できそうなことが多かった。

大雑把に分けると前半は粉や麺の話、後半は料理方法といった感じだから、必要に応じて必要な部分だけを読むというのでもいいかも。もちろん最初から最後まで全体を読むのも面白かったけど、粉や麺について知りたいという人は前半のみを、麺類を美味しく調理して食べたいという人は後半のみを、という読み方でも十分楽しめそう。

本著の単純な注意点としては、読み終えたときに麺類を食べたくなってしまうということ。自宅なら本著の科学的な調理方法をすぐに実践するのもいいし、自宅、あるいは自宅ではなくすぐに自身で料理できる場所ではない場合には、蕎麦屋、うどん屋、ラーメン屋、イタリア料理店など、すぐに麺類を食べられるような場所の近くで本著を読んだ方がいいかも。あるいは、何かしらのカップ麺を用意しておくのも良さそう。また、夜や夜中、寝る前に麺類を食べるのを避けたいという人は、それ以外の時間に本著を読んだ方が良さそう。

ということで、本著により粉や麺の科学的なこと、それ以外のことを色々知ることが出来て良かったし、実際に調理で実践して本当に美味しくなるのか実際に試してみる楽しみが出来たのも良かったけど、とりあえず麺類を食べたくなったから、まずカップ麺を食べて落ち着いてから、実際に調理してみる機会を作ってみたりすることを考えることにした今日この頃。

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