2019年12月24日火曜日

読書環境

今日読んだ本、『広辞苑』をよむ (岩波新書 新赤版) (今野 真二(著)、岩波書店)の感想。

広辞苑について、結構大きくて場所を取るし、それに最新版、第七版の広辞苑ではないものの過去の版もあるし、最新版を入手するかどうか迷ってたりして結局入手してないけど、何か考えが変わることがあるかもしれないと思って本著を読んでみることに。新語や意味が変わってきている言葉に興味があれば最新版を入手するかもしれないけど、そこまで気にしてなかったりするから、その他に何か最新版を入手する理由があるかもしれないとも思って。

内容は、気軽に読めるような楽しい内容だった。広辞苑の使い方についてはもちろんだけど、それ以外の話も面白かったのがその理由の一つ。

それ以外のことの一つは、使い方ではなく広辞苑そのものについての話。広辞苑が誕生した理由や、改訂の内容、それによってどうのように変化してきたかなどの歴史の話とか、広辞苑の目指していることとかの話。

もう一つの理由は、実際にそうなのかどうかは分からないけど、著者自身が広辞苑に限らず辞書、言葉がとても好きな印象を受けるような文章だったこと。やっぱり好きな人が好きなことについて語る内容っていうのは面白いなぁと再確認。もちろん好きなことだからといって必ずしも面白いとは限らず、なんか押し付けがましくてちょっと鬱陶しい、面倒くさい話だなぁと感じる本もあるけど、本著はそんなことはなくちょうどいい感じだった。

広辞苑の使い方についての話は、何を考えながら調べるか、調べながら、調べた上で何を考えるかという話や、いくつかの版、派生版の機能の紹介など。また、もっと気軽な使い方、言葉遊びのような、広辞苑での遊び方の話なども。

そして、どの話についても実際の言葉を例にどのように広辞苑を使う、どの機能を使うかということが詳細に書かれていた。だから、実際に広辞苑を所有済みの人は、本著の内容に沿って、著者と同様な使い方をしながら広辞苑のよみかたを体験することができるような内容。

ということで、今まで知らなかった広辞苑のことを知ることができて良かったし、実際に最新版ではないけど既に手元にある過去の版の広辞苑で著者のよみかた、使い方、遊び方を試してみたり、また、本著を読んでこれまでよりは最新版にもより興味を持ち始めたから、まだ入手するかは決めてないものの、実際に買うかどうかもうちょっと検討してみようかなぁと思った今日この頃。

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