2019年11月12日火曜日

読書環境

今日読んだ本、日本の地方議会-都市のジレンマ、消滅危機の町村 (中公新書 )( 辻 陽(著)、中央公論新社)の感想。

地方議会、そして地方政府、その実情、そして実際の、あるいは著者が考える課題や問題点、そして今後どのように解決していけば良いか等の詳細が解説されている一冊。難しい話が多いながらも、分かりやすい解説で読みやすかった。

まずは、法律において地方議会、地方自治体の首長とは何か、そしてどのような制度、権限があるか等についての話。そして大統領制に近いと言っても、大統領制も権限等、様々なものがあり、地方議会においては首長がかなりの権限を持っているという話。

次は、あるい一人の地方議員の具体的な話による個々の地方議員の仕事、活動内容など。また、実際に地方議員になるまでの話。そして、その一人に限らず、どのような人が地方議員には多いのかという話。

そして、個々の地方議員のではなく地方議員の集団、組織としての地方議会での活動内容等の話。そしてお金の話。

後半あたりからはより具体的なそれぞれの課題、問題点や、どうすれば良いのかと言った話。この辺から著者の考え、主張が増えていく印象。

どの話も、詳細な話だったり、複雑な話だったり、ちょっと難しいと感じるような話ではあったものの、実際の過去の具体例、特にニュースで見かけたような話を交えての解説だったり、解決法等についても他国の似たような状況の例をあげたりと、想像しながら読みやすかった。特にニュースで見かけたような話については、そのニュースをみた時は疑問に思ったこともありつつ、その後詳細を調べたりしたわけではなかったものが本著の話でなるほどと思えるような話が多かったのも興味を持ちながら読み進められた理由の一つ。

ということで、本著のおかげ地方議会の複雑で分かりにくいことや、外からだと見えにくい、あるいは理解しにくいことが今までよりは理解できたと思うから、今後の地方議会の議員の選挙、あるいは首長選挙で、より良い選択をできれば良いなぁと思った今日この頃。

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