2019年11月15日金曜日

読書環境

今日読んだ本、データでよみとく 外国人“依存“ ニッポン (光文社新書) (NHK取材班(著)、光文社)の感想。

書名の外国人“依存“の外国人とは何を指してるのか気になったから本著を読んでみることに。海外資本なのか、外資系企業、世界に展開する企業の日本にも拠点を置いている企業なのか、海外で生産された商品やサービスという意味なのか、あるいは海外から日本に来て住んでいる海外出身の人なのか。

気になったことは解決した。上記の最後に記述した、海外から日本に来て住んでいる海外出身の人、あるいは自身は日本出身だけど両親が海外出身という人たちの話の本だった。

内容でまずちょっと驚いたのは、移民の人がすでに全国各地に、ある程度の偏りはあるものの、満遍なくいたり増加しているということ。移民政策(入国管理法、政策として正確に移民政策っていうのか、人口減政策っていうのか、労働力人口増加政策っていうのかは置いておいて)によって、あるいは日常生活での実感によって増えている印象を受けていたけど、それは都心部だったり、学校が多い地域だったり、ある特定の産業が盛んな地域だったり、結構偏りがあると思っていたけど、そうでもないみたいだった。もちろん、日本各地に特定の産業はあるだろうけど、想像以上にどこでも増えていることをデータにより実感できた。

その人達について、年齢だと子供から老人まで、立場、目的等だと出稼ぎ的に一時的な目的で来ている人から日本に住み続けようと思っている人、すでに長年日本に住み続けてきている人など。なので、思っていたより結構幅広い話を知ることができて良かった。

その人達についての話や、発生している問題等がかかれれいる感じ。問題については原因や解決方法、考える必要があることがそれぞれ異なる色々な種類のものがあるといった印象。

技能実習生の人たちに起きている問題は、なんか過去の東西冷戦の東側の良くないと感じる部分と似ているような部分がある気がした。それは外との情報の遮断という部分。この問題については、現在発生している問題だからもちろん取り組む必要があるだろうけど、将来、ベルリンの壁の崩壊とともに良くない部分が解決されていったような感じで時が過ぎていくうちに解決する日が来るのではないかなぁと。もちろん今現在でも検閲が厳しかったりある程度独裁的な国があったりするから完全解決とは行かないのかもしれないけど。また、出稼ぎ的な目的できている人たちについては、その人たちの出身国が経済的に豊かになれば、徐々に問題も無くなってくることを期待。

子供の就学について、実際に就学できるかどうかは別途して、就学さえできれば、子供は言葉の壁が大人より低い、あるいは日本にくるのではなく日本から海外にいってその国で学校に通っている知人とかもいるから、そんなに問題ないのかとも思ってたけどそうでもないみたいだった。まず海外にいった知人の例とは違って、一人や二人の少人数なら本人はある程度大変だろうけどそんな大きな問題にはならないのかもしれないけど、人数が多いとそうでもないみたいだった。知人の場合は少人数だからある程度配慮してもらえてたおかげでそんなに問題はなかったのかも。あと、この話の中で「学習言語」という概念を知ることができたのが大きな収穫。日本語を話せる話せない、読み書きできるできない以外の要素もあるということを全然知らなかった。この問題について、あるいはこの問題に限らず、急激に増加したり減少したりすれば、自治体や国、その他の機関や地域、その人たちが何かしらの問題が発生するのは仕方ないこととして、現状は必要な日本語を学ぶ機会、場所を増やすといった対策しかないのかもしれないけど、将来的には日本語によって大変な思いをした人たちが、出身国の人たちとかに、日本語を学ぶのはいいよと伝えていってくれて、このような課題が減っていく、あるいは日本語を話せる人が世界各地に増えると嬉しいかも。

ということで、本著により、急激な変化、それによる様々な課題、問題が発生してることを知ることができて良かったし、また、上記の記述以外の本著に記述されていた様々な問題や課題について、それは日本特有ではないものもあったから、他の国の例乾学んだりしながら、今現在や将来、これらの課題やこれから発生するだろう問題等が解決していき、より良い、住みやすい国になっていくといいなぁと思った今日この頃。

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