2019年9月3日火曜日

読書環境

今日読んだ本、太閤検地-秀吉が目指した国のかたち (中公新書)(中野 等(著)、中央公論新社)の感想。

検地に到るまでの道のり、検地の実施の方法、それによって得られたことなどを解説してくれる一冊。日本の各地域それぞれの、実施までの衝突や交渉、実施方法の違いや、それによる、あるいはその後のお金、お米や穀物などの流れ等の詳細までの記述があった。

学者の人はもちろん本著だけではなく自分自身で史料を読んだりする必要があるだろうけど、一般には十分すぎるほどの詳細が解説されていた感じ。詳細すぎて難しいなぁと感じることもあったものの。難しいと感じたのは地域名や登場人物について知らないことがあったからで、日本史に詳しい人や、特に本著の時代に詳しい人はより興味深く読むことができそう。

検地については知っていたものの、その詳細については知らないことが多かったから、興味深く読み進めることができた。また、検地とは直接は関係ないけど、豊臣秀吉や本著に出てくる時代の各地の状況や人物等について知ることが出来たのも大きな収穫の一つ。

検地に伴って村というものがはっきりして、それが現代にもある程度続いていることを知って不思議な感覚になった。この感覚を味わえてあのも本著を読んでよかった。

本著とは直接関係ないことだけど、歴史のある時代のある一つのことについて知るのもいいかなぁと思った。歴史はその大きな流れを知ることも重要なのは理解しているものの、なかなか歴史に興味を持てない中、本著は歴史の本の中でも楽しめて読めた方かなぁと感じたから。

ということで、今までより検地について詳細を知れたのもよかったし、もう少し日本史について詳しければより本著を楽しめたかもしれないと感じたから、今後も大きくみた歴史の本はもちろんのこと、歴史の一部分のさらに一部分に着目した本を読んで、少しでも興味を持って楽しみながら歴史について知っていけたらいいなぁと思った今日この頃。

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