2019年9月5日木曜日

読書環境

今日読んだ本、黄金比―美の数学的言語 (フェルナンド・コルバラン(著)、柳井 浩(翻訳)、近代科学社)の感想。

そんなに分厚い本ではないけど、とても読み応えのある一冊だった。黄金比については膨大な事柄があるから全てではないけど、かなり多くのことを紹介、解説してくれていたから。数学、幾何学、建築、社会、芸術、自然等、様々な分野に登場する黄金比について。

数学の本ということで数式について。最初は黄金比が登場するものの代表例を示してくれる感じで数式はあまり出てこなかった。数式は出てこないものの、黄金比の不思議さは体感できるような内容。美しさではなく不思議さと書いたのは、美しさは人によってだいぶ感じ方が違うかも知れないから。不思議さは美しさよりは共通して感じるような感覚かなぁと思って。数式の話に戻って、前半から中盤にかけては数式も交えて数学、幾何学の解説が多かった。数式ということで計算もあるし、その他にもコンパスを使った作図等も。最後の方の芸術と自然界について、芸術の話のところはあまり数式は出てこなくて、自然界と黄金比についてでは再び数式がところどころに出てくる感じ。

他の内容について、区切られた寄り道のような話がかなり多かった印象。人物の話や数学の用語、その他色々な話。

数学、数式に抵抗がないという人は、本著全てを十分に楽しむことができそう。また、数式に抵抗があるという人も、数式がよく出てくる部分を飛ばして読んでも十分に楽しめそうな内容。前半の幾何学の話は数式が多いものの、幾何学だから眺めるだけでも様々な図形に黄金比が出てくる不思議さを感じることができるし、数式は苦手でもコンパスを使った作図なら大丈夫という人は、実際に作図して楽しむことができそうだし。あと、本著の解説に従って紙を折って作ることができる図形も。

さらに後半についても、上記に記述したように、芸術の話の部分はほとんど数式は出てこないし、様々な絵画等を眺めるだけで黄金比と芸術について感じることができるから。建築物については数式は多少出てくるけど、絵画と同様に眺めるだけでも楽しい。しかも遥か昔の過去の建築物から現代の建築物、現代の建築物については、特に芸術的と謳われていないようなよくある建築物にも黄金比が潜んでいて面白かった。他にも社会の中の建築物や芸術ではなく、もっと身近なものに潜んでいる黄金比などについての話もあったり。あと、黄金比とは直接は関係ない話だけど、寄り道の話がかなり多かったのも数学以外の要素で本著を楽しめる理由の一つ。

ということで、黄金比の魅力を今まで以上に感じることができたし、本著でもよく出てきたフィボナッチ数列についてももっと知ってみたくなったから、本著で紹介されていた本の一つの不思議な数列フィボナッチの秘密を読んだりして、黄金比の魅力をさらに感じてみたいなぁと思った今日この頃。

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