2019年8月17日土曜日

読書環境

今日読んだ本、東京のナゾ研究所 (日経プレミアシリーズ) (河尻 定(著)、日本経済新聞出版社)の感想。

東京の謎ってどんなことか気になって本著を読んでみることに。雑学的なことな内容ばかりなのかと思ったらそうでもなかった。

内容の一つに、東京の各地の都市開発計画のような話などの歴史の話が色々あった。今ある建物等がどのようにして出来上がってきたかとういうような歴史の話など。また、実際には今ない構想や計画のみでボツになったもの、実現しなかった話なども。特に、後者の実現しなかった、ボツになった話が特に面白かった。様々な理由で実現しなかったりボツになったりした話があって、例えば1990年あたりのバブル期の話であまりにも楽観しすぎで実現しなかった話や壮大すぎる構想ではあるものの実現可能性は十分にあったものの、実現しなかった話とか。

他の内容で、色々なデータを集めて東京の各区や地域を比較した話もあった。住まいを探す際に治安等や教育環境等のデータを調べる人はいそうだけど、そのほかにも自分自身では調べることのなさそうなデータ、細かいデータ、しかも知って面白いデータを著者がコツコツと集めて紹介している感じ。自分自身では調べることのなさそうなデータだから、本著がなければその面白さに気づいてなかったかも。

上記に歴史の話を書いたけど、その歴史について、教科書にはあまり載ることがなさそうな歴史の話が多いのも面白かった。データの話と同様、これらも本著を読むことがなければ知ることはなかったかもしれないし、その面白さに気づくことがなかったもしれないから。

その他、普段の生活であまり気にすることがないけど、言われてみればなんだろうということの解説もあったり。例えばある看板に書いてある文字列、記号等の意味とか。散歩とかの楽しみがこれまでより増えそう。

また、あくまで東京の話が多いけど、東京と他の地域を比較するために、東京も含めた都道府県のデータ等も結構あった印象だから、東京の謎に興味がなくても楽しめそうな一冊。また、比較だけではなく他にも、例えば発祥の話について、東京のある事が発祥というだけで、東京に限らず日本中に関連する話も色々とあったことも楽しめそうな理由の一つ。

ということで、本著のおかげで自分自身では調べたりすることがなさそうな色々なことを知れて良かったし、これからの日常生活で、気が向いたら本著で知ったことを思い出して今いる場所はこういう経緯、歴史でできてるとか、看板等を見てこういう意味だったなぁとか思い出して、ちょっとした楽しみを増やせればいいなぁと思った今日この頃。

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