2019年7月30日火曜日

読書環境

今日読んだ本、富士山はどうしてそこにあるのか: 地形から見る日本列島史 (NHK出版新書) (山崎 晴雄(著)、NHK出版)の感想。

題名に富士山はとあるけど、富士山に関連はするかもしれないけど、富士山以外のこともたくさん知ることができて面白かった。このことから、富士山がとにかく好きで。富士山のことのみをとにかく知りたいという人はちょっとがっかりしてしまうかも。ただ、富士山がとにかく好きな人にとっても、富士山以外の話も十分に面白いと思うから、本当に富士山と直接関係すること以外はつまらないという人以外にはそんな心配はいらなそう。

地上、地形、地表、地下等、様々な話があって楽しく読み進めることができた。また、全体的には日本の話の割合が多いものの、日本の近辺、あるいは日本以外の世界各地の話、地球規模での話があったののも飽きずに読み進めることができた理由の一つ。

どういう感覚の面白さかというと、人間の体を人体模型を使って筋肉や骨の解説をしてくれている感じ。日本や世界各地の地形等をそのように透けて見えるような感じで解説してくれてるみたいな。さらに、人間の体の筋肉、神経、骨等の解説とは違い、地形等の成り立ち、歴史の解説もあるから、そういう意味ではより面白いかも。

ちょっと気になったこととしては、前半部分は上記に記述したような感じで面白かったけど、後半の終わりの方でちょっと想像っぽいというか、著者の立場からの主張、解説が多くなってきた印象を受けたこと。ちょっと偏ってるのかなぁと感じたり。

ただ、最後のおわりにに、

地形・地質学は推測や可能性の上に成り立っている解釈の科学だからです。全ての可能性を否定できることはありません。このような点を心に留めて、地学に関する色々な話を聞いていただければと思います。
との記述があってホッとしたり。学問の性質上、科学ではあるものの、その他の科学よりは解釈によってずれが出てしまうのは仕方がないことであること知ることができたから。

ということで、富士山のことだけではなく様々な関連すること、直接は関連しないことを知ることができてよかったし、著者が終わりにで述べてたように、今後、地学に関する色々な話を読んだり聞いたりする機会を作れたらいいなぁと思った今日この頃。

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