2019年6月16日日曜日

読書環境

今日読んだ本、いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか? (ブルーバックス) (志村 史夫(著)、講談社)の感想。

内容を読み始める前にいきなりタイトルが気になってしまった。いやでもという部分。面白くなるならいいことだし、面白いことが増えるのは楽しいから、数学が面白くなるのが嫌な人はいるのかなぁと思ってしまうなど。ただ、タイトルで引っかかっても仕方がないからそれは気にせず読んでみることに。

一般向けの数学書で小話、雑学っぽいのがところどころ出てくるというのはよく見かけるけど、本著はさらにそれを多くした印象。ところどころではないくらいに。そして、その小話、雑学も幅広い感じ。そこが本著の特徴かも。

そして、その雑学、小話は数学とは関係ない(少なくとも関係なく見える)話、歴史、人物の話、実生活等の話で、数学の外側の話から数学の話に入っていく感じだった。このことによって、数学があまり好きではない、得意ではないという人が数学にスムーズに入っていけそう。

またそれぞれの話について、著者の主観、解釈がかなり加わってる感じで、それがより話を面白くしている感じ。だから、著者と感性が似ている人はより面白く数学に入っていけそう。もちろんあまり合わなくても雑学等自体はへぇって思うことがあるだろうから十分楽しめそう。

数学の外からと言ったけど、物理から数学に入ってく箇所もかなり多かった。お互い関連が深いから当然といえば当然かもしれないけど、物理の予備知識があればより楽しめるかも。

本著の注意点としては、数学の外の話がかなりの割合あるから、本当に数学のみに触れたい、あるいは元々数学が面白いという人には余分な話が多すぎると感じてしまうかも。そういう場合は、すでに数学に触れているだろうから、本著で数学に触れるというよりは、普段触れている数学で躓いた、飽きた時とかに、気分転換に本著を読めば、数学に触れつつ数学の外側の話を知ること、楽しむことができて良さそう。また、雑学等の話の中で色々な本も出てきたから、その本のなかで興味がある物を入手して読むのもよさそう。

ということで、私自身は普段数学に触れてるから、ちょっと休憩したいなぁと思った時に本著を再び読んだり、また本著の雑学、歴史等で出てきた本も読んでみたりして、より面白く数学を取り組めたらいいなぁと思った今日この頃。

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