2019年3月26日火曜日

読書環境

今日読んだ本、京都の通りを歩いて愉しむ <通>が愛する美味・路地・古刹まで (PHP新書) (柏井壽(著)、PHP研究所)の感想。

まず、しばらく旅行に行く時間がない、あるいは京都付近に住んでいるわけではないという方は、もしかしたら読まないほうがいいかも。というのも、本書を読むとちょっと京都に旅行に行きたくなるから。ただその場合も、地図やその地域の写真とかを眺めているだけで旅行に行った気分になることができるという人にはいい一冊。私自身は後者だったり。なので、とりあえず旅行した気分になって満足。

実際に京都に足を運ぶ機会があるという人で、一般的な旅行ガイドとかでは物足りないという人、観光ではなく実際に京都に住んだ気分になりたいという人にちょうどいい感じ。また、既に京都旅行に行った人や、旅行、特に国内旅行が趣味で京都にも何度も行ったことがあるという人にも良さそうな一冊。新たな京都を発見できそう。また、思ってた京都と観光で行った京都が想像と違ったという人は、本書を参考にすると、想像通りの京都、あるいは想像以上の京都に出会えそう。

内容量は、一回の旅行ではまわりきれない、歩ききれないほどの通り、その通りの楽しみ方が紹介されてるので、一回の旅行だけではなく、何回も京都旅行で活用できそう。もしかしたら通りを歩くだけなら一回の旅行で何とか歩き回ることができるかもしれないけど、食事の紹介もあるので十分に楽しめずに終わってしまいそう。それでも著者は紹介したかった通りの数を大幅に削減したみたいだけど。

読む上での注意点としては、このような本を書く方なので当然かもしれないけど、通なので、著者のこだわりの強さが感じられるところ。例えば和菓子と洋菓子をスイーツと紹介するのを嫌い、線引きしたがるところとか。場合によってはムッとしてしまうかもしれないけど、それだけこだわりの強い方だからこそ、本書があると考えれば寛容な心で落ち着いて読むことができたり。また、京都は近年外国人観光客で賑わっていてこれまでよりも混んでるという話を聞いた(実際にそうなのかは知らない)し、その影響で今後京都の街並み、通りが変化していくかもしれないので、本書のように楽しめる期間はそんなに長くないかも。

ということで、最初に読んだだけで旅行した気分になったとはいったものの、やっぱり実際に歩いてみると違うと思うので、機会を作って紹介されている京都の通りの一つ、あるいはその一つが楽しければさらに他の通りも歩いて愉しんでみたいなぁと思った今日この頃。

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