2012年10月8日月曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

緊急出版! JALは本当にV字回復を果たしたのか。
経営破綻の実態をスクープしたジャーナリストが再上場の功罪を徹底的に分析。

“折れた翼”は本当にV字回復を果たしたのか――。
2010年1月に会社更生法の適用を申請し、経営破綻した日本航空(JAL)が、わずか2年で史上最高となる2000億円超の営業利益(2012年3月期決算)を計上し、9月には再上場を果たした。
会社更生法適用申請の3年以上前に、すでに経営破綻の実態を週刊誌・月刊誌誌上でいち早くスクープした著者が、バランスシートを徹底的に分析。見違えるほど健全な会社に生まれ変わった内実に迫るとともに、2兆3000億円もの負債を抱え込んだ旧体制の悪弊をあらためて検証する。
一方、いち私企業を救うために講じられた「法的整理」という異例の措置が大きな副作用を残したことも見逃せない。安易な政府支援が、ライバルの全日空(ANA)を危うくしているだけでなく、市場や行政の信頼を大きく損ねているからだ。
親方日の丸企業の象徴的存在であったJALの破綻と再生の功罪を問う、緊急出版!

目次

第一章 隠れ破綻
第二章 “最後の社長”西松遙の闘い
第三章 引き金を引いた前原国土交通大臣
第四章 プレパッケージ型法的整理と稲盛和夫

JALの破綻前後の、再建中のことが詳細に書かれていて、ドキドキしながら読むことができて楽しかった。最後はV字回復だったのも楽しく読むことができた1つの要因。なんだかんだでハッピーエンドが好きだったりするので。

破綻直前のところを冷静に、シンプルに、整理しながら読むと、結局のところ、会計の基本は足し算と引き算で、それに難しい言葉をつけたりしてごちゃごちゃにして、気づけば破綻という感じっぽかった。(大きな企業、事業、そして長い歴史があるからいろいろな費用等の足し算、引き算の元になる言葉が複雑化したり意味が分かりにくくなっていくのはある意味仕方の無いことかもしれないけど。)

再建中の話や、V字回復の話は当初の計画、見通し以上の業績ということで読んでいて本当に爽快な気分になれた。それを仕切った稲森和夫氏は凄いなあと思った。ただ、それが、もうある意味現役ではなかった稲森和夫氏ということが残念な気分にもなったけど。長年の経験、実力、実績があり、年齢は関係ないというのは確かなことだけど、やっぱりもう少し若い人、現役の人が仕切った上で同様な結果になっていれば、より生まれ変わったという印象が強くなり、より一層爽快な気分を味わうことが出来たかも。

ということで、今後、稲森和夫氏を超えるような偉大な人がどんどん誕生する(もちろん今誕生してないということではないです。)といいなあと思った今日この頃。

0 コメント:

コメントを投稿