2012年9月6日木曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

軍事政権からの民主化,巨額の債務国から債権国への転換,女性大統領の誕生,そしてGDP世界6位に――.この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル.発展の軌跡を,政治,経済,社会,対外関係からたどり,その実相に迫る.民主化はなぜ起きたのか,経済発展の原動力は何か,そして,どのような課題が残されているのか.

目次

はじめに
第1章 ブラジルは、いま
1 初の女性大統領
2 経済の飛躍と歴史的段階
3 貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ
第2章 軍政から民主制へ―体制移行と政治・経済の変容
1 軍事政権の誕生
2 軍政の正統性
3 軍部の退出
4 文民政権と政治の混乱
5 政治の安定へ
6 経済危機の克服
7 成長軌道
8 米欧金融危機、試される実力
第3章 新生ブラジルの制度設計―改革の積み重ね
1 国のかたち―大統領制、連邦制、民主憲法
2 選挙・政党・文民統制
3 変わる政治風土・政治文化
4 民営化と外資参入
5 金融安定化のシステム
6 政府・企業・市民社会の協働
7 多様な人々の包摂―社会の統合に向けて
8 貧困克服のための制度―ボルサ・ファミリア、最低賃金
9 教育改革―人的能力の引き上げ
第4章 世界の表舞台へ―その原動力は何か
1 姿を変えた資源国
2 広大な国土の活用
3 環境との折り合い
4 内需の拡大―大衆の消費パワー
5 変わる生活と就労スタイル
6 産業力・企業力
7 高まる国際プレゼンス―G20と「大統領外交」
8 広がる貿易パートナー ―全方位外交と対米・対中関係
9 隣接国との結びつき―メルコスールと南米諸国連合
10 国際化の進展
 
終 章 日本とブラジル―遠くても近い国に
1 長い歴史と重層的関係
2 相互補完を超えて
 
おわりに
 
文献案内/参照文献
 
ブラジル略史

一般的な国、あるいはブラジル特有のことも含めて、国家というのはこうやって変貌していくんだなあということを感じることができて面白かった。

あんな大きい国(私の中のイメージ)が、こんな短期間で、これだけの変化を遂げていったということを知り、驚ろいた。そして、このことから、自分自身を変える、変わることなんてそれに比べたらとても簡単なことじゃないかなあと思った。(国と自分自身のこととはまた別の話かな。。)

そして、ブラジルの変化を知るうちに、日本にいるとそれが当たり前で忘れがちだけど、やっぱり民主主義、それによる法治国家、そして自由(経済)ってとても大切で重要なことだと再認識。

ということで、今後ブラジル、日本、そして世界はどうなっていくのかは誰にも分からないだろうし、時代は誰かが変えることが出来るものでもないけど、国家ということを考える時は(そんなときは日常生活の中ではなかなかないけど)、上に挙げた民主主義、法治国家、自由ということがとりあえず、そしてとても重要ということだけは忘れないようにしようと思った今日この頃。

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