2012年7月9日月曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

革命的な遺伝子治療――ここに始まる!!
1990年9月、ヒトの遺伝子治療の第1歩が米国で始まった。先天性代謝性疾患という、生まれながらの遺伝子の病気に試みられたものだ。しかしその後は、直接の遺伝的な病気ではないガンの治療などに対し、応用が急速に進もうとしている。遺伝子治療とは何なのか。それは、どのように開発され、また、人類の将来にどうかかわっていくのか。本書では、遺伝子治療の原点ともいうべき代謝性疾患を中心に、遺伝子治療の可能性を多角的に考える。

目次

1 遺伝子治療の可能性
2 疾患候補の選定
3 遺伝性疾患の診断
4 遺伝性疾患治療の現状
5 遺伝子治療の準備段階
6 最先端からのレポート――動物実験
7 倫理および経済的な諸問題
8 遺伝子治療に対する連邦政府の見解
9 将来の展望

出版年月が1992年と20年くらい前なので、現在の状況とはだいぶ違っている部分もある感じ。

なので、大雑把な歴史を知りたいのならば不向きかも。逆に、大雑把な歴史は知っているけど、その時点、時点での細かな歴史を知りたいという場合は、本書出版当時のことが分かって最適な1冊。好奇心を刺激されたいという意味では古い、新しいに関係なく面白く読むことが出来ると思う。

医療の倫理的な問題の部分については、本書が出版された20年前も今も同じような問題があったりするので、医療の倫理問題はいろいろな事柄が絡む難しい問題だし、今もこれからも永遠に議論されていくテーマなんだろうなあと再認識。

ということで、自分自身は医療関係者じゃないから知らぬが仏と倫理問題のことは何も考えない方ががいいのか、それとも少しは関心をもってた方がいいのか(特に自分自身や近くの人間が倫理的な問題が議論されてる治療方法を受ければ治るかもしれない場合のために)、いろいろ考えさせられた今日この頃。

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