2012年7月7日土曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

その日、平凡な外科医は22万人の命をあずかる指揮官になった
首都圏直下型地震が4年以内に起こる可能性70%(東京大学地震研究所教授らの試算)
「次」への知恵が、ここにある

彼は極限状況をいかに乗りきったか
東日本大震災で最大の犠牲者を出した石巻市は行政や医療機関も機能がマヒし、「石巻医療圏」22万人の命は宮城県災害医療コーディネーターである著者に託された。状況不明の避難所300ヵ所、いつまでも減らない大量の急患数……かつてない巨大災害に、空前の大組織「石巻圏合同救護チーム」を指揮して立ち向かい、地域の医療崩壊を救った一外科医の思考と決断のすべて!

誰もが石井正になれるわけではない。だが、本書はこれからの災害医療にとって確固たる指標となるはずだ――内藤万砂文(長岡赤十字病院救命救急センター長)

目次

第1章 発災
第2章 備え
第3章 避難所ローラー
第4章 エリアとライン
第5章 協働
第6章 人と組織
第7章 取り残された地域
第8章 フェードアウト
終章 「次」への教訓

タイトルに全記録とだけあって、本当に詳細に状況等が書かれていて読んでる最中にあたかも自分がその場に居るかのような、自分の体験かのような錯覚に陥りそうなくらいだった。

その場その場の状況が詳細に書かれてるのもそうだけど、著者のそのときの感情や心情の変化、心にもっていた偏見等が書かれていたのが印象的だったのでそれも1つの理由かも。

震災体験をいい意味で忘れることも大切だろうけど、悪い意味で忘れてしまわない、風化させてしまわないために読むのに最適な1冊だと思う。

ということで、震災は起きないのが一番だけど自然のことだからしょうがないので、過去の阪神淡路大震災等で得た教訓が活かされていたり今回の東日本大震災で分かった問題、課題等もあるみたいだし、それがまた活かされてより震災に強い日本になっていくといいなあと思った今日この頃。

0 コメント:

コメントを投稿