2012年5月12日土曜日

今日読んだ本と感想。

内容紹介

そんな馬鹿な!主要ながんの治療成績は数十年前とほとんど変わっていなかった!
新聞協会賞受賞の読売新聞記者が書いた驚くべき現実

がん治療 知られざる現実
「がんは治る病気になった」といわれるが、この数十年間、多くのがんの治療成績はほとんど改善しておらず、がんの死亡率もあまり変化していない。多くの臓器を摘出する拡大手術の試みも目立った成果を残すことができず、進行がんの、事実上唯一の治療法となる抗がん剤療法で治るがんは全体の数%にすぎない。一方で、手術に匹敵する治療効果のある放射線治療は冷遇されている。日本のがん医療のいびつな姿を、新聞協会賞受賞の医療ジャーナリストが鋭くえぐり出す。

●肺がん、子宮頸がんが治る率は40年前とほとんど同じ
●抗がん剤の画期的新薬でも、延命効果はわずか数ヵ月
●がんの拡大手術は、治療効果が低く、後遺症をもたらすことが多い
●手術に匹敵する治療効果にもかかわらず、軽視される放射線治療
●看板倒れの免疫療法。ほとんど効果はなし
●有効ながん検診はごく僅か。早期発見が過剰診療をもたらすことも

目次

第1章 がんは本当に治るようになったのか?
第2章 抗がん剤治療は有効か?
第3章 がん手術の落とし穴
第4章 軽視されてきた放射線治療
第5章 免疫療法と代替療法はほとんど効果なし
第6章 知られざるがん検診のデメリット
第7章 緩和ケアという「選択」
第8章 がんとどう向き合うか?

日本人の死亡率で未だに癌による死亡率が高いので本書を手に取って読んでみることに。

今まで癌になったこともないので癌の治療法についてほとんど知らなくて、病院にいって薬をもらって飲むか、手術するかのどちらかくらいという単純なものだと思ってた。けど実際は薬を飲む、手術をする、あるいは他の方法等のいずれにしても、それぞれ様々な治療方法があることを知って、その多さに驚いた。なのでその中から最適な治療法を選択、実行するためにも、他の病気もそうだろうけど、癌の治療はそれ以上にセカンドオピニオンがとても重要なのかなあと思った。

他には、がんとは少し話がずれるけど、東日本大震災による原子力発電所の事故により、放射線という言葉を聞くだけでちょっと怖いと思うようになってしまった部分があるけど、放射線治療で癌の治療にも使われていて、放射線の悪い所、怖い所だけではなく放射線のいい使い方も知ることが出来るので、放射線という言葉に過剰な恐怖を感じてしまうようになってしまった人には冷静に放射線というものを考えるいいきっかけになる1冊だと思う。

ということで、癌の治療法についていろいろ知ることができてよかったなあ思ったし、医学が日々進化してるとはいえ癌を完全に治療できるとも限らないことを知ることができ、何事も完璧なことはないということで、どんなことも極端になったり過度な期待をしたりすることをせず、ほどほどに、良い加減に考えたり実行したりするのがいいのかなあと思う今日この頃。

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