今日読んだ本と感想。
どこまでできて何ができないか
日本ではようやく本格化した臓器移植は、欧米ではすでに特別な医療ではなくなっている。どうしても脳死判定や心臓移植ばかりが注目されるが、移植医療の本質はまったく別のところにある。拒絶反応、免疫寛容(トレランス)などをキーワードに、移植が成功するか否かのポイントを見る。
目次
- 第1章 移植医療の新時代
- 第2章 自分と他人はどう違うか
- 第3章 トレランスとは何か
- 第4章 トレランスの破綻
- 第5章 ステムセルの活用
- 第6章 クローン技術と臓器移植
- 終章 臓器バンクと移植医療
これまで、医療技術、移植医療に付いてただ凄いな〜という印象はあったけど、具体的なことはよく分かったりはしてなかったのが、今までより具体的になにがどう凄いのかを知ることが出来てよかった。(とはいっても具体的な、少し専門的なところは説明がよく理解できない所も沢山あったけど><)
また、移植医療においての倫理についても今まではぼんやり知ってる程度だったけど、具体的にどういうことが議論されてるのかを知ることが出来てよかった。
そして、これからも今以上に(あるいは本書の出版は2000年なので今既に)移植医療の技術が進歩するみたいで、ということはより救える命が増えるということだと思うので、医学の力ってあらためて凄いな〜と思った。(もちろんそれに伴い新たな倫理的な問題もいろいろで出てくるんだろうけど。)
ということで、今後移植医療、技術が進化してもその移植する臓器がなければ元も子もないので、多くの人が臓器などの移植に付いて考える、ドナーカードの所持について考える(もちろん提供するかは個人の自由だし、まず向き合って考えることが重要だと思う。)きっかけになる1冊になればいいなあと思う今日この頃。
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