今日読んだ本と感想。
「これから建てる人」は必読!「建ててしまった人」も、まだ間に合う!
地震の揺れに対して足を踏ん張るだけの耐震建築では、たとえ建物は無事でも、内装や家財道具が飛散して、悲惨な二次災害が発生する。地震の揺れを受け流す免震建築なら、ハウス(家)はもちろん、その中で営まれているホーム(家庭)も守れる。
地震の揺れを“柳に風”と受け流す
どんなに頑丈な家でも、大きな力で揺さぶられたら被害は免れない。家が壊れなくても、家財道具が飛び交って人は傷つき、思い出の品々が失われる。そんな地震の被害から逃れられる究極の家、免震住宅とはどんな家か。
目次
- 第1章 大震災に負けなかった免震建築
- 第2章 建物に襲いかかる地震力
- 第3章 免震建築は“柳に風”の考え方
- 第4章 戸建て免震住宅の登場
- 第5章 戸建て免震住宅の建設
- 第6章 戸建て免震住宅のこれからの課題
- 第7章 明日の戸建て免震住宅
本書を読み終えたら、阪神・淡路大震災や東日本大震災等の大震災に対して今までより安心感を得ることが出来た。
本書の出版時点では阪神・淡路大震災までは経験していて想定外の地震から想定内の地震になったところまでだろうけど、現在では東日本大震災のような大地震も想定外の地震から想定内の地震になっていると思うので、今後より地震に強い住宅が研究、開発されていき今まで以上の安心感を得られるようになっていってほしいし、人間は常に進歩しているから 必ずそうなると思う。あらためて常に自然災害と向き合ってきた日本、日本人は凄いな〜とあらためて感じた。
ただ、地震とは直接の関係はないし、また著者が本書を執筆した動機を覆してしまうようだけど、本書の
はじめに(p.5)イギリスは、地方の田舎町もロンドンのような大都市も、本当に街並が美しい。樹木の緑と建物の統一された色合いが、実によく解け合っている。一つ一つの建物がそれ自身の美しい顔と深い味わいを持っており、そこにたたずむだけで、何かほっとし、いやされた気持ちになる。
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成田について東京に向かう車に乗り、さて一息ついたところであたりの街並を見回したとたん、それまでの幸せな気分は一気に吹き飛んでしまう。そこにはただごちゃごちゃした、美しさのかけらもない街並が広がるだけである。建物同士の調和もなければ、周りの自然との調和がまるでない。空き地に、色とりどりの、さまざまな形の箱を並べただけの、"いつ取り壊しても惜しくない建物"の連なる景観が広がっている。
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なぜこのような街並の醜さに平気でいられるのか。このアンバランスへの疑問こそ、
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という部分に引っかかった。確かにイギリスとかヨーロッパとかのような整然とした街並みも美しいと思うけど、日本のごちゃごちゃした調和のない色とりどりの様々な形の箱が並んだようなアンバランスさも、それはそれで美しいと思う。整然としたものを再現できる美しさとすれば、ごちゃごちゃした再現できない美しさとでもいえばいいかな〜。どんなものにもそれぞれ特有の美しさがあると思う。
ということで、これからも偏った感性を持つのではなく、様々なものを様々な角度から感じ、様々な美しさを見つけたり感じたりしていきたいな〜と思う今日この頃。
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