2012年4月21日土曜日

今日読んだ本、1冊。

  1. 巨大津波は生態系をどう変えたか (ブルーバックス) 永幡 嘉之 (著)

内容紹介

福岡伸一氏推薦!
生命は大きく変わらないように絶えず小さく変わっている。生態系という動的平衡は大激変から回復できるのか。

物言わぬ生きものたちが問う「復興とは何か」
2011年3月11日に東北を襲った巨大津波は、生き残った動植物の生息地をも激変させた。死滅するカエルの卵、真夏に枯れゆく木々、姿を消した絶滅危惧種のトンボたち……。しかし津波の影響がかつてない規模になったのは、人間による隙間のない土地利用が原因だった。「復興」の名のもと、急速に進む土木事業は、本当に東北の「豊かな自然」を回復できるのか。震災直後から生きものたちの消息を追って東北全域を奔走した著者が問う「真の復興とは」。

目次

第1章 東北地方の生態系
第2章 変容した地形
第3章 蝕まれた水辺
第4章 蝕まれた大地
第5章 津波がもたらした異観
第6章 湿地の生きものたちのその後
第7章 砂浜の生きものたちのその後
第8章 巨大津波は生態系をどう変えたか

生物とかあんまり興味ないから面白く読めないかな〜と思ったけど、興味深く読めた。(とはいってもやっぱり昆虫とかの虫とか、動物/植物等の生態系の細かいことには興味湧かなかったけど。。)

理由はカラー写真が豊富だったからかも。テレビや新聞、インターネット等のニュースでの東日本大震災の様子はどうしても人間目線での被害の様子の写真等が多かったけど、人間以外の動物、植物の目線(といってもその目線は著者という人間の目線だけど)が多いからだと思う。震災、巨大津波で多くの人間が被害を受けていることは凄く実感してたつもりだったけど、生態系という側面から見ることによって、また生態系を変えてしまうほどの巨大津波だったこと知ることによって、今まで以上に東日本大震災、巨大津波がいかにもの凄いものだったのかを改めて感じることが出来た。

また本書では復興による土木工事と環境についても記述されていて、未来、将来を考えた時にただ工事をしまくって復旧すればいいわけではなく自然環境との兼ね合いも考えることも大切だということを知ることが出来た。(もちろん簡単なことではなく複雑で難しい問題だけど。)

ということで、複雑で難しいことでも人間は知恵を出して、いろいろ考えながら今を生きていくと思うので、複雑な難題も乗り越えながらよりよい未来が来るといいな〜(というか必ず来る!)と思う今日この頃。

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