2010年11月5日金曜日

"微分法の応用・積分法・積分法の応用・行列と行列式 (数学読本)"の第18章(曲線の性質, 最大・最小-微分法の応用)の18.3(曲線の凹凸, 曲線をえがくこと)、凸関数の定義のいいかえの問37, 38, 39を解いてみる。


問37

問題の仮定より

f(x)<f(a)+\frac{f(b)-f(a)}{b-a}(x-a)

=f(b)+\frac{f(b)-f(a)}{b-a}(x-b)

が成り立つ。この式を変形すると、

\frac{f(x)-f(a)}{x-a}<\frac{f(b)-f(a)}{b-a}<\frac{f(b)-f(x)}{b-x}

(証明終)


問38

問題の仮定より

f(\frac{1}{2}a+\frac{1}{2}b)\leq\frac{1}{2}f(a)+\frac{1}{2}f(b)

f(\frac{a+b}{2})\leq\frac{f(a)+f(b)}{2}

が成り立つ。等号が成り立つのは

\frac{1}{2}a=\frac{1}{2}b

すなわち、a=bのとき。

(証明終)


問39

f'(x)=px^{p-1},\ f''(x)=p(p-1)x^{p-2}

仮定よりpは定数p>1なので

f''(x)>0 (x>0)

よってf(x)はx>0で下に凸となることから、問39より

\left(\frac{a+b}{2}\right)^{p}\leq\frac{a^{p}+b^{p}}{2}

これをを1/p乗すれば、

\frac{a+b}{2}\leq\left(\frac{a^{p}+b^{p}}{2}\right)^{\frac{1}{p}}

(証明終)

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