"微分法の応用・積分法・積分法の応用・行列と行列式 (数学読本)"の第18章(曲線の性質, 最大・最小-微分法の応用)の18.3(曲線の凹凸, 曲線をえがくこと)、第2次同関数の符号と凹凸の問33, 34, 35を解いてみる。
問33
(1)
よって問題の曲線はx<1で上に凸、x>1で下に凸、変曲点は(1,2)
(2)
よって問題の曲線は
のとき上に凸、
のとき、下に凸、変曲点は
(3)
よって問題の曲線は-π/2<x<0のとき上に凸、0<x<π/2のとき下に凸、変曲点は(0,0)
問34
3次関数を
とおくと、
となり、f''(x)は1次関数なのでf'(x)=0は必ずただ1つの解を持つので3次関数のグラフは必ずただ1つの変曲点をもつ。
問35
変曲点P(a,f(a))における曲線y=f(x)の接線は
y=f'(a)(x-a)+f(a)
となる。ここで
とおくと、
問題の仮定よりxが増加しながらaを通過するとき、f''の値が負から正に変わるので、f'は点P(a,f(a))で極小値をとる。
よってg'(x)も点P(a,f(x))で極小値をとる。その極小値は
g'(a)=f'(a)-f'(a)=0
ゆえに、g'(a)はaの近くの部分(aを除く)ではg'(a)>0となり、狭義単調増加関数となる。また
g(a)=f(a)-f(a)-f'(a)(a-a)=0
よって点Pの近くのx<aの部分ではg(x)<0, x>aの部分ではg(x)>0、すなわち点Pの近くのx<aの部分では曲線は接線より下方に、x>aの部分では曲線は接線より上方にある。
(証明終)
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